2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

財政制度分科会の資料に思う 〜国立大学はどうなってしまうのか〜(後編)

(前編から続く) P30 国立大学法人運営費交付金の配分方式 ここでようやく運営費交付金の配分について言及されます。繰り返しますが、一般運営費交付金は「国立大学の教育研究を実施する上で必要となる基盤的経費」です。「必要となる経費」なので、各大学…

財政制度分科会の資料に思う 〜国立大学はどうなってしまうのか〜(前編)

財政制度分科会(平成26年10月27日開催)資料一覧 : 財務省 財務省の財政制度分科会(平成26年10月27日開催)資料の掲載されていました。ここでは国立大学法人の運営費交付金の配分方法について検討されましたが、その内容はすでに報道されています。 「国立…

実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関に思う 〜大学は職業訓練を行うのか?〜

実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第1回) 配付資料:文部科学省 1 趣旨 職業教育については,若者が自らの夢や志を考え,目的意識を持って実践的な職業能力を身に付けられるようにするとともに,産業構造の変化や技術革新…

文部科学省行政実務研修生に思う 〜私感編〜

(業務編から続く) 5.研修生制度の是非 このような研修生制度については、「文科省の労働力を大学が負担している」と批判する声も聞いたことがあります。実際、大学はその場にいない者に対し給与を支払っている訳ですから、その意味では理解できる批判で…

文部科学省行政実務研修生に思う 〜業務編〜

(制度編から続く) 3.研修生の業務について 文科省研修について、私が受けた相談の中で最も多い質問は「毎日深夜まで仕事するんですよね?仕事についていけるか分かりません。不安です。」ということです。ほぼ例外無く、皆がこの点を気にしています。こ…

文部科学省行政実務研修生に思う 〜制度編〜

国立大学法人の職員にとって、外部機関での研修や出向と言えば、文部科学省での研修、所謂文科省研修生になることが真っ先に思い浮かびます。その他、各大学では(独)日本学術振興会や(一社)国立大学協会、関連するコンソーシアム、民間企業等など、様々…

学校教育法及び国立大学法人法等の改正に関する実務説明会の概要 その3

(その2からの続き) 【国立大学の部】「学校教育法及び国立大学法人法等の改正に関する実務説明会」(国立大学法人法改正の詳細について) - YouTube 学長選考の透明化について。大学改革を強力に進めていくため、大学のミッションを見据えた上で、学長を選…

学校教育法及び国立大学法人法等の改正に関する実務説明会の概要 その2

(その1からの続き) 【国立大学の部】「学校教育法及び国立大学法人法等の改正に関する実務説明会」(学校教育法改正の詳細について) - YouTube 今後のタイムスケジュールについて。内部規則の総点検については、12月中旬に進捗状況調査を行い、4月末に総…

学校教育法及び国立大学法人法等の改正に関する実務説明会の概要 その1

改正学校教育法及び国立大学法人法等が成立し、平成27年4月1日の施行を待つだけとなりました。本件については、弊BLOGでも、関連する独立行政法人通則法の改正も含め、改正案の段階から言及してきたところです。 学校教育法及び国立大学法人法の改正案に思う…

世界大学ランキングに思う 〜何が評価されているのか〜

World University Rankings 2014-2015 - Times Higher Education You can view the full World University Rankings 2014-2015 top 400 below and explore the criteria used to assess the world’s greatest universities, while our in-depth analysis of …

Learning Agilityに思う 〜意思を実現するための姿勢〜

大学業界にいると「ラーニング・○○」という言葉は良く聞きますね。ラーニング・コモンズやラーニング・アウトカムズは比較的良く聞かれる言葉でしょうが、私が気になっているのはLearning Agility:ラーニングアジリティです。最近は、平常業務内7時間45分間…

大学の人材配置に思う 〜配置する側と配置される側〜

少し前にtwitter上でIR人材の話を拝見しました。業務の特性上、学内調整ができる者が良いというような意見もあり、まぁそれはそうなんだろうなと思いつつ、ちょっとそれとは違う思いも抱いたところです。職員の人材配置はどのように考えられば良いのでしょう…