「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」公募説明会に参加しました。

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 「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」公募説明会に参加しました。Youtubeでのライブ配信として行われましたが、同時接続数は1700件以上と各大学の関心の高さが伺われました。第三次補正予算のみの措置ということで、設備をどんと導入する申請になりそうだなと感じたところです。いずれにしろ、申請書の公表を待ちたいところです。

 以下に、説明会の記録を記します。

<前段>

  • 新型コロナウイルス感染症により生活が大きく変化している。当面の間、感染症と向き合いながら生活しなければならない。遠隔授業は広まっているが、長所短所も明らかになってきたところであり、世界的に見てもMOOCs等により高等教育の在り方も変わってきている。デジタルを活用すれば他機関との連携も容易に行える。デジタルを活用した学習者本位の教育への転換を図るため、第三次補正予算も含めて予算措置ができるようになった。
  • 調整中の内容も含まれており、第三次補正予算の成立を前提に話をする。内容が変更になる可能性もある。

<事業概要>

  • コロナ枠を活用して90億円を概算要求した。デジタルとフィジカルを組み合わせた高等教育を開発・普及する趣旨である。多様なニーズや取り組みに対応できるように要求した。結果として、第三次補正予算にて対応することとなった。
  • 事業は①学習者本位の教育の実現と②学びの質の向上の2種類とし、①はLMSの導入や高度化、教学データと組み合わせた解析により学習者に最適化された教育を目指した取り組み、②はVRを活用した教育の実現などを掲げている。他大学とコンテンツを共有することも想定している。①は1件1億円で30件程度、②は1件3億円で10件程度の採択を予定している。

<申請の留意事項>

  • 申請にあたっては、DX推進計画を策定する必要がある。DX推進計画は特定部局のみを対象としたものではなく、大学全体の計画とする必要がある。その中で補助金を活用する計画部分であれば、特定の学部等の取り組みであっても問題ない。
  • 令和3年度における授業の実施計画(クラスサイズや学年による実施方法や学生への説明の方向性など)を調書の中で記載する必要がある。令和2年度中の授業実施状況は、現時点では説明不要である。

<今後のスケジュール>

  • 1月頭に公募を開始し、1月末に公募を締め切る。その後、有識者による審査を行い、3月頭に採択先を決定する予定である。
  • 検討中・調整中の内容や変更になる内容、より詳細な内容については、1月中旬に開催する第2回公募説明会にて説明する。

<よくあるご質問>

  • 一つの大学から①と②の両方に申請できるか?

可能とする予定

  • 他大学との連携は必要か?

必須とはしない予定

  • すでに取り組みを実施している場合には申請の対象となるか?

既存の取り組みを発展・高度化させる取り組みは申請の対象とする予定

  • ②は理工系や医歯薬保健系の学部のみが対象か?

教育内容の高度化につながる取り組みであれば学問分野は問わない予定

  • 審査はどのように行われるのか?

外部有識者で構成される検討会にて審査を行う予定

  • 審査の際の評価の観点はどのようなものか?

次回の説明会までにお示しする。現時点では、実施体制や計画・取り組みの実現可能性。先導性、普及可能性、効果の測定方法などが考えられる。

  • 補助金はどのような経費に充当できるのか?

主に環境整備費(設備費)を中心に考えている。人件費やソフトウェア費に当てられるかは調整中だが、令和2年度中に支出する経費にはあてられるように調整したい。

  • 令和3年度への繰越は可能か?

真にやむを得ない場合位には繰越可能とする方向で調整中である。

  • 令和3年度当初予算案における対応は?

令和3年度当初予算には計上されていない。

  • ①について、LMSの更新(システムの変更)し新たに教学データを利活用する取り組みは申請可能か?

既存の取り組みを基礎とし発展した取り組みは対象となる。データ利活用を行う場合は、データ管理・運用に係る契約形態や学内におけるデータ利活用の運用方針は明確にしておく必要があると考えられる。

<その他>

  • 質問がある場合が文科省の質問フォームから送信いただきたい。個別の回答は行わないが、随時Q&Aの形で公表していく。個別事業の事前相談は行わない。