その他

大学職員の学びとは手持ちのカードを増やすことである。

「IDE現代の高等教育」を読んでいると、読売新聞の松本さんのコラムにて「大学職員の集まる場において勉強が役立っているかを聞いたところうまく答えてもらえなかった」的な文章がありました。おそらく、大学行政管理学会定期総会・研究集会でのことでしょう…

最近気になる二つのモデル。

最近耳にした組織学習に関するモデルで、気になっているものが2つあります。 1.成功のコア・セオリー 経営学の理論は現場で役に立つのか? 「成功のコア・セオリー」は、組織力向上の鍵は、関係の質にある」ということを示している。すなわち、それは、①…

仕事には2種類ある。

最近思うのは、仕事には可逆的なものと不可逆的なものの2種類あるな、ということです。 可逆反応 - Wikipedia 可逆反応(かぎゃくはんのう 独: reversible Reaktion、英:reversible reaction)とは、化学反応のうち、始原系(原料)から生成系(生成物)へ…

1年目で仕事を覚えて・・・では遅すぎる。

最近ではあまり聞きませんが、たまに聞いたのが「異動して1年目で仕事を覚えて2年目に流れを把握して3年目に改善に取り組む」みたいなことです。この流れで出てくるのが「3年目に異動ではようやく改善に取り組み始めたばかりなのに・・・」みたいな台詞…

前に立ち続けることで学べることもある。

id:shinnji28さんがプレゼン時の謙遜についてBLOGに書かれています。 shinnji28.hatenablog.com 私は彼と面識があり、最近では仕事の相談にのってもらっています。彼らしい姿勢だなと思いながら読んでいたのですが、そういえば私も同じような経験をしたこと…

シニカルなだけではクソの役にも立たない。

冷笑的な態度も結構ですが、周りへの悪影響も自覚してほしいですね。成果が出ているという点は考慮されるべきではあるものの、基本的には「勉強することや努力すること、真剣になることはカッコ悪い」という価値観は唾棄すべきものだと思っています。

処理だけではなく判断をすること

夏の間は平日土日の区別なく同じ仕事にひたすら取り組んでいました。 いわゆるルーチンワークと言われる定常業務は大学職員として働くうえでは避けては通れないものだと思います。同じようなタイミングで同じような手順で同じような結果がでるような、ある意…

上司は孤独である。

異動して職階に似つかわしくない仕事をするようになりました。部下(あまり部下とは思ってませんが。。。)も10名近くになり、一部は離れたキャンパスにいます。そんなポジションになって一ヶ月程度ですが、「上司は孤独」という言葉を実感しつつあるのが正…

大学職員の書き散らかしBLOG ダイジェスト版

気がつけば読者数が100を超えていました。ということで、過去の258記事を掘り起こして、簡単なダイジェストを作成しました。改めて昔の記事を読み返すと、ちょっとは文章がマシになったのかなと思っています。 アクセス数が多い記事 GoogleAnalyticsのページ…

わからないということを開き直る。

初めて関わる業務ということもあり、異動してから本当に仕事がわからなくなりました。特に、何をすれば良いのかではなく、どのように処理をすれば良いのかもわからないため、取りこぼしはないかといつもヒヤヒヤしながら事務処理をしています。そんな中、意…

何もない状況から業務を引き継ぐということ

異動後の仕事がわけわからなさすぎて、逆に1周して面白くなっています。 異動した先の仕事が全く経験のない場合、まずは前任者等が作った引継書に沿って対応しましょうということになりますよね。けど、引継書が不十分な場合やそもそもない場合もあり得るで…

結局は、心持ちである。

弊BLOGは結構前向きな感じで書いているのですが、実際にはそんなことばかりではなく、面倒なことや理不尽なことも多々感じているわけです。職場の友人と話していても、わかってくれない上司がいたり、対応が悪いカウンターパートがいたりということは、程度…

論文が書けるように仕事をしたい

以前の記事でも言及した通り、日頃の業務でも研究の作法を考えて取り組むことを意識しています。仮説を立てて方法を検討し、取り組んだ結果を明らかにしさらに改善を検討するということですね。大きな制度の話から細かい手法の話まで、なるべくいろんなこと…

自分を守るためのボス・マネジメント

人事異動などで自分よりも当該業務の経験が浅い上司が赴任することってありますよね。あるいは、能力的にちょっと微妙って人が上司として配置されることもあるかもしれません。通常マネジメントというと上司から部下への方向が多いですが、部下から上司をコ…

創造的な仕事ができないと嘆いている大学職員の方へ

稲盛和夫の名言・格言|創造的な仕事をするヒント 創造的な仕事とは、高度な技術を開発するということばかりではない。今日よりは明日、明日よりは明後日と創意工夫をこらし、改良、改善を積み上げていくことである。一人ひとりが自分の持ち場で、もっと能率…

平常業務外にもチャンスがある

前にも言った通り、基本的には勤務時間内の働き方が大切だと思っていますが、ここで「平常業務」ではなく「勤務時間」としているのには意味があります。平常業務外にも、大いに成長や業務発展のチャンスがあると感じているからです。 平常業務以外の仕事に取…

勉強とか、どうでもいい。

色々なワークショップとかに出席すると、大学職員の専門性や能力開発の話に関連した勉強とか自己研鑽とか、そこらへんの話をよく聞きますね。大変結構なことだと思うのですが、それと同時に、だからどうしたと思うことも多いです。 すごくざっくり言うと、職…

ものづくりを通じた大学職員の資質向上の可能性

先ごろ公開した学校基本調査DataViewは好評をいただいているようでありがとうございます。素人仕事ではありますが、何らかお役に立てれば幸いです。もともとは自分自身あったら良いなと思って作り始めたのですが、もう一つ考えていることがあり学校基本調査D…

引き際を見極める。

いろいろな人と関わる仕事をしていると、対立構造を含む議論になることも多いです。こっちの言い分が通れば良いのですがいつもそんなケースばかりではなく、何らかの譲歩が必要な場合ももちろんあります。その場合はどの段階から譲歩を始めるのかどこまで譲…

(思いつき)活躍している職員のジョブディスクリプションを作成してはどうか。

京都で開催された高等教育研究会・2015年度大学職員フォーラムに参加しました - Clear Consideration(大学職員の教育分析) 2015年度大学職員フォーラムの参加録が出ていました。ぼちぼちと眺めていたのですが、ジョブディスクリプションという話が提示され…

職員としての言葉遣いのこだわり

大学職員として働く上で、どうでもいいほど些細なことですが、言葉の遣い方に対するこだわりがあります。 「本省」と言わない。 法人化以前ならともかく、今更文部科学省のことを「本省」と呼ぶ道理はないだろうということで、「本省」という言葉は言いませ…

プレゼンは身一つで行う。

例えば学内のシンポジウム等に出席したとき、基調講演などでスライドを用いた説明、所謂プレゼンテーションを聞くことがあります。大学職員の研修や勉強会などでも概ねプレゼンテーションが用いられている印象です。その際、大抵は演題の後ろでPCを操作しな…

若手による業務改善はいずれ行き詰まる。

なんとなく業務改善は若手職員が主になって行うものという空気があるなと感じています。実際、中期目標・中期計画に「若手職員による業務改善を推進する」みたいな文言がある国立大学法人もあります。ただ、大きな目で見ると、これって必ず行き詰まるのでは…

厳しい時こそ姿勢を正す。

ファンランナー程度でありますが、ランニングが好きで仕事が終わった後によく走っています。普段走っている10km弱ならばあまり感じないのですが、中長距離や起伏が激しいコースを走る時は、疲れてくるにつれてどんどんフォームが崩れてくるのを感じます。腕…

組織の課題=個人の課題ではない。

※何かを批判する意図があるエントリーではありません。 第9回コクダイパン会議、終了しました! | コクダイパン会議スタッフのBlog 第9回コクダイパン会議、無事に終了いたしました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。また、ご協力をい…

馳浩新文部科学大臣は大学にどのような意見を持っているのか。(BLOG編)

前回のエントリーに引き続き、馳浩新文部科学大臣の大学に対する意見を整理します。今回は、はせ浩 オフィシャルブログ「はせ日記」Powered by Amebaから大学に関係する内容を抽出しました。抽出条件は以下のとおりです。 方法:Google検索において「site:ht…

馳浩新文部科学大臣は大学にどのような意見を持っているのか。

文科相に馳氏、環境相に丸川氏 安倍改造内閣発足へ:朝日新聞デジタル 安倍晋三首相は7日午後に行う内閣改造の全容を固めた。1億総活躍社会担当相兼拉致担当相兼女性活躍相には加藤勝信官房副長官を充てる。文部科学相には馳浩・元文部科学副大臣、復興相…

馳浩 文部科学大臣・教育再生担当大臣の新大臣記者会見録

10月7日(水)20:45に行われた馳浩 文部科学大臣・教育再生担当大臣の新大臣記者会見の記録を以下に記します。なお、あくまで私が記録できた部分のみであることに留意願います。 総理からは、以下の点についてしっかり取り組むようにと指示があった…

相場観をもった職業人になろう。

※今回のエントリーは株式投資とはまったく関係ありません。 スーパーグローバル大「外国人教員等」 実態は経験浅い日本人 苅谷剛彦・オックスフォード大教授 :日本経済新聞 文部科学省のスーパーグローバル大学支援について苅谷剛彦オックスフォード大学教…

2周年なので本棚を公表します。

弊BLOGを始めてから2年が経ちました。いつもご覧いただいている皆さん、ありがとうございます。相変わらずたいした記事は書いていませんが、少しでも暇つぶしになれば幸いです。 私がBLOGを更新している理由は1年前に書いた記事と変わっていません(なお、同…

論点を示さないと議論は始まらない。

大学には議論すべき問題がたくさんあります。教育活動のこと、学生のこと、研究活動のこと、大学運営のこと、挙げていけばきりがありません。しかもたいていの場合、これらは複雑で正解がないため、そもそも何が問題なのかということすら曖昧なことも多々あ…

「自分にしかできないこと」から「みんなにもできること」へ。

大学職員の専門性に関する議論では、誰でもできることではなく専門性を身に付けましょうといった言説を目にします。大学職員は誰でもできる仕事です。これは恐らく間違いないでしょう。正確に言えば「誰でも」とは「一定程度の能力を持った者なら誰でも」で…

聞き耳というアンテナを立てるということ。

若手社員が育たない。: 「ゆとり世代」以降の人材育成論 (ちくま新書) まじめで優秀、なのに成長が見られない。そんな若手社員が増えている。「ゆとり世代」とくくられる彼らは、なぜ育たないのか?成長する者と成長しない者の差はどこにあるのか?彼らが成長…

文章を書くときに気を付けているたった一つの簡単なこと。

以前弊BLOGでは公文書の書き方について言及しましたが、当該エントリーには未だにアクセスをいただいています。私と同じように、公文書の書き方に苦慮している方も少なくないのでしょう。そこで本エントリーでは、日頃私が文章を書くときに気を付けているこ…

会議録は自分を再構成する。

弊BLOGでは自分が参加した一部のセミナーやシンポジウムなどの会議録を掲載しています。最近ですと以下の記事ですね。 RIHE公開セミナー「大学における学習」に参加してきました。その1 日本学術会議公開シンポジウム「人文・社会科学と大学のゆくえ」に参…

それは研修なのか?説明会なのか?

先日学内のとある研修会に出席した際、研修会と名前が付いているにも関わらず、終わってから「う〜ん、これは果たして研修だったのだろうか」という思いになりました。学内の研修や説明会に参加する際あるいは自分自身も企画運営に関わる際にちょっと考えて…

誰のために仕事をするのか。

ここ何ヶ月かは「この業務は誰のためにするのか、誰の何にどう役立つのか」ということを考えながら、仕事をしています。それはひとえに、自分の業務の成果をどう捉えるかを考えているためです。以前弊BLOGでも述べたとおり、成果とは結果を受け取る相手が必…

データ可視化サイトテンプレートを作りました。

大学業界ではIRがじわじわと浸透してきているところだろうと思います。例えば大阪大学では、「学びの実態調査」として、様々なデータを可視化して公表しています。当該ウェブサイトのソースを見ると、charts.jsというjavascriptライブラリを利用しているよう…

やる気やモチベーションなんて、ない。

よく「やる気あるね」「モチベーション高いね」と声をかけられることがあります。その度、曖昧な笑顔で受け流しているのですが、どうにもモヤモヤした気持ちを持ってしまいます。だって、やる気やモチベーションなんてないんですから。 上記の話を受けるたび…

横浜国立大学APフォーラムに参加してきました。

大学教育再生加速プログラム (AP) 推進フォーラム 横浜国立大学は,平成26(2014)年度公募の大学教育再生加速プログラム(AP)テーマII「学修成果の可視化」の採択を受けました。学修成果の可視化においては,各種データを用いて学修成果の可視化を行い,その…

フォーラム「世界大学ランキングと国際的研究評価を問う」に参加してきました。

大阪大学未来戦略フォーラムを開催します。(2015年2月6日) 大阪大学未来戦略機構戦略企画室では大阪大学未来戦略フォーラム(スーパーグローバル大学創成支援事業)「世界大学ランキングと国際的研究評価を問う:現状・課題・展望」"Global Universi…

セミナー「若手職員の実践的能力を形成できるSDを求めて」に参加してきました。

名古屋大学高等教育研究センター第132回招聘セミナー若手職員の実践的能力を形成できるSDを求めて 各大学で改革を進めるために、大学職員の能力向上が不可欠であり、能力形成のためのSDのあり方が問われています。しかし、各大学ともSD実施のノウハウやリ…

大学職員系イベントカレンダーを作りました。

SD活動の高まりもあり、全国各地で様々な大学職員に関するイベントが行われています。そのようなイベント情報は、京都大学高等教育研究開発推進センターが運営するASAGAO kyoto-u メーリングリストや大学行政管理学会等主催団体のwebページで把握することが…

「教学マネジメントの改善と学修成果」シンポジウムに参加してきました。

『教学マネジメントの改善と学修成果』~学生支援型IRの可能性〜 大学間連携協働推進事業による教学マネジメントシステムに関するシンポジウムに参加してきました。当日は関西学院大学でグローバル大学創生支援シンポジウムが行われている中、目測で100名以…

50年前のアメリカ大学教育改革に思う 〜現代日本の大学事情と似ているのか〜

たまに「日本の大学制度はアメリカの大学制度よりも◯十年遅れている」といった言説を聞くことがあります。たしかに、例えばIRについては、アメリカの高等教育機関においてIR組織が設置されるようになったのは1950~60年代であり、日米間の設置趣旨の違いはと…

Learning Agilityに思う 〜意思を実現するための姿勢〜

大学業界にいると「ラーニング・○○」という言葉は良く聞きますね。ラーニング・コモンズやラーニング・アウトカムズは比較的良く聞かれる言葉でしょうが、私が気になっているのはLearning Agility:ラーニングアジリティです。最近は、平常業務内7時間45分間…

弊BLOGのこれまでとこれから

平素より弊BLOGをご高覧いただきありがとうございます。 という挨拶から入りましたが、弊BLOGは平成25年9月28日に開設しそろそろ開設1年を迎えます。というわけで、これまでの記事内容、アクセスなどを振り返るとともに、弊BLOGを始めた理由やその効果などを…

情報伝達の齟齬をどのように防ぐか 〜区分すべき3つの事柄〜

そろそろ夏期休暇が明けた方も多いかもしれません。どうにも夏らしくない天気が続きましたので、そろそろ晴れてほしいところですね。さて、今回は、私が業務上気をつけているある考え方についてです。 当たり前ですが、自分一人では業務はできず、他者と連絡…

第3回IRシンポジウムに参加してきました。

第3回IRシンポジウム「IRの導入と教学評価体制―大学間連携の視座から―」 IRネットワークを形成する8大学(北海道大学、お茶の水女子大学、琉球大学、大阪府立大学、玉川大学、同志社大学、関西学院大学、甲南大学)が主催するIRシンポジウムに参加してきました…

業務コストの削減による弊害と職員の専門性との関係

前回、弊BLOG記事(会議の事務局としての裏方ファシリテーションの手法 - 大学職員の書き散らかしBLOG)にて、事務局としてどうすれば会議を円滑に裏方から運営できるかについて述べました。特に今携わっている業務においては、カウンターパートの会議コスト…