2014-01-01から1年間の記事一覧

法人文書の作成に思う 〜「公文書の書式と文例」を応用してみる〜

国立大学法人の職員をしていると、文部科学省等から公文書を受領することや、自身が法人文書を作成することもあると思います。教育行政の一端を担う国立大学法人としては、このような文書の取り扱いは重要な意味を持っています。だからこそ、各国立大学法人…

大学での知的財産教育に思う 〜多様な専門職大学院〜

知財立国へ大学、人材育成 山口大、入門編 全学部で必修化 東京理科大、院で経営視点から講座 :日本経済新聞 大学が特許や著作権など知的財産を担う人材の育成に力を入れ始めた。山口大学は全学部で入門講座を必修とし、他大学にも教材やノウハウを提供でき…

国立大学法人の基金に思う 〜寄附方法と寄附戦略〜

法人化して以降、国立大学法人にとっては、国家の財政事情もあり、寄附金の重要性はますます高まっていると感じています。国立大学財務・経営センターが発行した「国立大学法人経営ハンドブック」第3集(平成20年3月)には、寄附金について、以下の記述があり…

国立大学法人の職員採用に思う 〜多様化する採用形態〜

一般社団法人 国立大学協会 <一般公開サイト> 国立大学法人等職員をめざす方へ 国立大学法人等の職員採用について関心をお持ちいただきありがとうございます。国立大学は、平成16年4月から法人化し、文部科学省が設置する国の機関から国立大学法人へと生ま…

専門学校への支援に思う 〜大学の在り方、職業教育の在り方〜

専修学校生66万人、授業料減免へ…政府検討 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 政府は、全国の専修学校に通う学生を対象に、授業料減免などの経済的支援を行うための検討を始めた。専修学校生は、大学生と比べて経済的に余裕がない家庭の割合が多いこと…

大学の経済効果に思う 〜改めて感じる情報公表の重要性〜

大学で学ぶことの意義とその費用 つまり、(一流)大学に行ったからといってそれで成功する保証はどこにもないにも関わらず、行かないと社会的に成功するために最も簡単な(一流)企業への就職が狭められるという話で、いろいろ思うところがあったが故のエン…

学校教育法及び国立大学法人法の改正案に思う 〜結局、教授会は何を話し合うのか〜

学長主導の大学改革促す 関連法改正案を閣議決定 :日本経済新聞 政府は25日、学校教育法と国立大学法人法の改正案を閣議決定した。学長主導による大学改革を促すため、多くの大学で運営に大きな影響力を持つ教授会の権限を限定。国立大学では重要事項を審議…

COC事業の申請状況に思う 〜公表資料から申請・採択傾向を探る〜

平成26年度「地(知)の拠点整備事業」の申請状況について:文部科学省 平成26年度「地(知)の拠点整備事業」の公募について、各大学長・短期大学長・高等専門学校長あてに通知を行ったところですが、このたび、各大学等からの申請状況を別添のとおりまとめ…

宇都宮大学のゆるキャラ募集に思う 〜実践型SDの一形態〜

栃木)宇都宮大学版ゆるキャラでメジャーデビューだ:朝日新聞デジタル 多くの人に大学を知ってもらおうと、宇都宮大学がオリジナルキャラクター製作に乗り出した。デザイン募集が始まっており、5月15日までに所定の応募用紙に描いて提出する。最優秀作品…

教員の教育研究時間の確保に思う 〜教職恊働と能力開発〜

「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2013)」[NISTEP REPORT No.157, 158]の結果公表について | 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP) 科学技術・学術政策研究所のHPにて、「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2013)」…

説明会・研修会等の構成に思う ~アクティブ・ラーニングを実現するために~

最近は学内の説明会・研修会でのプレゼンや上司の発表資料の作成などを担当することが増えてきました。この時期ですと新任事務職員への研修などに関わることもあります。このような「誰かに教える」という業務(特に単発の研修会など)を担当するようになっ…

中期目標・中期計画の変更に思う 〜舵をきった文科省〜

国立大学法人評価委員会(第45回) 議事録:文部科学省 平成26年2月18日に開催された国立大学法人評価委員会の議事録が掲載されています。その中で気になる点がありました。 本題に入るまでに、まずは国立大学の評価について、法令等から見てみましょう。 国…

認証評価結果に思う 〜優れた点と改善を要する点〜

大学評価・学位授与機構 | 評価報告(H25) 公益財団法人 大学基準協会 - 評価事業/大学評価/公表方法・評価結果 大学機関別認証評価結果平成25年度 「全校が基準満たす」と判定/話題/デイリースポーツ online 大学評価・学位授与機構は26日、2013年度…

博士論文の疑惑に思う 〜学位授与と大学院教育〜

小保方さんの博士論文、早大が本格調査へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)が早稲田大に2011年に提出した博士論文に、無断引用の疑いが見つかったことなどを受け、早大は、外部の有識者を交えて不…

卒論テーマの公募に思う 〜全てを満たす良い方法〜

本務に時間を取られ、更新を怠っておりました。。。 宮崎)卒業研究テーマを一般公募 県内の7大学:朝日新聞デジタル 県内の七つの大学が、新年度に学生が取り組む卒業研究のテーマを公募している。企業や自治体、個人から幅広く募り、学生に実社会に即した…

京都大学の学長候補者国際公募に思う 〜選択肢は増えるが・・・〜

京大、学長を国際公募…しがらみ離れ指導力期待 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 京都大学の総長(学長)選考会議は、次期学長について、国内だけでなく世界から公募する方針を決めた。世界中の優秀な研究者や学生が集う大学を実現するために、学部など…

国立大学の正社員就職率に思う 〜大学特性による傾向〜

「正社員率」で一橋大超えも 地方国立大の実力 〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.(ドット) 地方国公立大の就職の「実力」を調べるため、本誌は全国の国公立大にアンケートを実施した。有効な回答があった地方の国公立大55校のデータを分析して、「正社員就…

大学教育改革フォーラムin東海2014に参加しました。

名古屋大学高等教育研究センター等が主催する大学教育改革フォーラムin東海2014に参加してきました。参加者数も多く、オーラルセッションでは部屋が一杯になっているくらいでした。 一部分だけですが、私の印象に残った発言を以下に記載します。なお、正確に…

国立大学法人職員の日常に思う ~違和感とその正体~

「人が減ったのに仕事は減らない……」国立大学法人化が変えてしまった大学職員の日常|変わりゆく大学のいま~激流の中で みわよしこ|ダイヤモンド・オンライン 今回は、東京大学・数理科学研究科図書室に勤務する一人の図書館司書の日常と業務を中心に、「…

シンポジウム「大学改革とケイパビリティ」の議事メモ

東京大学政策ビジョン研究センターと慶應義塾大学SFC研究所が主催する政策シンクネット第1回シンポジウム「大学改革とケイパビリティ/イベント/東京大学政策ビジョン研究センター」に参加してきました。 総じて、目新しい発言は少なく焦点も散漫になった部分…

IR・データ分析に思う その2 ~グラフをどう読むか~

前回(IR・データ分析に思う 〜まず何をすれば良いのか〜 - 大学職員の書き散らかしBLOG)に引き続き、IR・情報分析関係について。 前回は「情報を可視化することを楽しむことが大切」とまとめました。この「情報の可視化」とは、ビッグデータやデータサイエ…

IR・データ分析に思う 〜まず何をすれば良いのか〜

【調査研究】IRを活用してどのように教学改革を進めるか~汎用的能力への取り組みを例に│研究室トピックス│高等教育研究室トップ│研究所について│ベネッセ教育総合研究所 ここで重要なのは、大学のIR(Institutional Research)機能の確立である。同事業の自…

The University of PeopleのAccreditationに思う 〜学費無料のオンライン大学〜

大学通信教育設置基準の改正に思う 〜後続は現れるのか〜 - 大学職員の書き散らかしBLOG 先日、大学通信教育設置基準の改正について、弊BLOG記事でも触れました。それに関連して、アメリカで興味深い動向がありましたので、紹介します。 http://www.nytimes.…

設置計画履行状況等調査の結果に思う 〜質の変化と質保証〜

【主張】大学の質低下 文科省の責任も問われる+(1/2ページ) - MSN産経ニュース 少子化で受験人口が減る中で、大学教育の質低下が顕著になっている。文部科学省が新設大学などを対象にした調査では、英語の授業で中学程度の基本的な文法を教えている大学も…

中央教育審議会に思う 〜外部者のリソースをどう活用するか〜

中教審、安西会長を選出 「主体的に学ぶ力育てる」 :日本経済新聞 中央教育審議会(中教審)は17日、東京都内で総会を開き、会長に前慶応義塾長で日本学術振興会理事長の安西祐一郎氏(67)を選出した。多忙を理由に任期を1年残して退任した三村明夫前会長…

大学通信教育設置基準の改正に思う 〜後続は現れるのか〜

大学通信教育設置基準の改正について:文部科学省 次の事項について,理由を添えて諮問します。 大学通信教育設置基準の改正について (理由) 平成24年4月に構造改革特別区域推進本部で決定された「構造改革特別区域において講じられた規制の特例措置の在り…

島根大学の「市民パスポート会員」制度に思う 〜象牙の塔から象牙の広場への変容〜

市民向け講義受け放題の「パスポート」…島根大 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 島根大は2014年度から、市民が同大学の授業を受けたり、付属図書館などの施設を利用したりできる「市民パスポート会員」制度を始める。同大学によると、こ…

信州大学法科大学院募停に思う 〜改組の可能性〜

信州大法科大学院、募集停止へ…15年度から : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 信州大(本部・長野県松本市)が、同大法科大学院の学生募集を2015年度からやめる方向で検討していることが6日、分かった。受験者数の減少や司法試験合格率…

2014東京都知事選挙候補者における大学関係の公約・政策について

東京都知事選挙 2月9日(日)わたしたちにできることがある。 平成25年12月25日の東京都選挙管理委員会の決定により、2月9日に東京都知事選挙が行われることとなりました。今回の選挙では、今後4年間の東京都を託すリーダーを選出することになります。有権…

IMRADに思う 〜思考のフレームワークとしての有効性〜

カレッジマネジメント【184】 Jan.-Feb.2014 : カレッジマネジメント : リクルート進学総研 リクルート『カレッジマネジメント』は、全国の大学、短大、専門学校など、高等教育機関の経営層向けにリクルートが発行している高等教育の専門誌です。リクルート…