2014年の大学業界を振り返る

 2014年もそろそろ終わります。ということで、2014年の大学業界を振り返ってみます。下に、月ごとに大学全体及び国立大学に関連した出来事を示します。なお、下記は新聞記事のタイトルを基に作成し、選定は独断と偏見により行いました。

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

  • 平成26年度大学教育再生加速プログラム(AP)の選定
  • 東北地方における医学部設置に係る構想審査会構想審査結果が発表され、東北医科薬科大学が選定
  • 東京大学が研究不正疑惑に対し説明会開催 
  • 代々木ゼミナールが模試の一部廃止や校舎集約化を発表
  • 「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」策定

9月

10月

11月

12月

 今年一番の出来事と言えば、学校教育法の改正でしょう。国公私全てに影響を与えることであり、大学の在り方について考えさせられる出来事でした。弊BLOGでも、折に触れて言及してきました。

 また、今年はSTAP細胞、J-ADNI、ディバオンといった大型の研究不正に揺れた一年でもありました。1月から始まり12月に検証結果等が報告されるという一年間通した出来事であったとともに、公正研究推進に関する各種のガイドラインも策定されました。ガイドラインが適切に運用されているかは、来年度以降の様子を見ないといけませんね。

 1月からの出来事を振り返ると、毎月のように法科大学院の学生募集停止が発表されていることに驚きます。平成16年から始まった法科大学院制度が、10年経って新たな時代に入ったことを感じます。その他、教養系や地域科学系の新学部設置や公設民営として設置された大学の公立大学法人化も今年の特色でしょうか。SGU、AP、COCという補助金も出揃い、特にSGUは話題になっていたことも印象に残っています。

 新聞記事に現れていないところでは、「100円朝食」や「ネット出願」「都心回帰」も今年よく聞かれたキーワードだったかなと思います。これらの取り組みはまだしばらく継続するのではないかと考えています。

 皆さんの大学では、今年1年間どのような出来事が特徴的だったでしょうか?