平常業務外にもチャンスがある

 前にも言った通り、基本的には勤務時間内の働き方が大切だと思っていますが、ここで「平常業務」ではなく「勤務時間」としているのには意味があります。平常業務外にも、大いに成長や業務発展のチャンスがあると感じているからです。

 平常業務以外の仕事に取り組む時は、何かを期待されて、だとか「あなただから」ということも多いと思います。そのような期待には応えたいと思いますし、それ以上に平常業務では学べないことが得られるということも大きな魅力ですね。座して待つだけでは成長が望めない場合もある中、このように声をかけてもらえることは大切にしていきたいです。

 逆に言えば、期待されていることが他人から見た自分自身の強みであるのかもしれません。若干文脈は異なりますが、戦略がすべて (新潮新書)では、

だからこそ、不確実で厳しい未来においては、「自分の労働をコモディティ化させないこと」が重要になる。企業で働く人は、まず、「自分のいる会社を時代の変化に即して変えていくこと」に努力すべきだと思う。(略)ならば、「市場からの評価」というリスクは会社にとらせ、自分は社内という狭い世界で評価されることを目指し、イニシアティブをとって会社の変化を主導する。そのほうが、一般の労働市場に打って出ていくよりも、個人にとってのリスクははるかに小さいはずだ。(P87)

とあります。これは業務の標準化を否定しているのではなく、頼られ先導できるくらいの能力・特性を身につけ実践することだと理解しています。このような時間を作るためにも、業務の効率化や自動化などに取り組む必要があると感じています。(このあたりの話は、だいぶ前に業務改善のジレンマとして弊BLOGにも記したところです。)

 なんにせよ、恩を大安売りしてその中から後々果実を回収できるようにとは意識しています。