職員としての言葉遣いのこだわり
大学職員として働く上で、どうでもいいほど些細なことですが、言葉の遣い方に対するこだわりがあります。
「本省」と言わない。
法人化以前ならともかく、今更文部科学省のことを「本省」と呼ぶ道理はないだろうということで、「本省」という言葉は言いません。たいていの場合、「文科省」と言っています。なお、「本省」という言葉を言っている者に対しては、私の中のポイントがほんの少し下がります。
「先生」と「教員」を言い分ける。
「先生」とは本来個人に付随する敬称であるため、不特定多数の教員の集合体を指す場合は「教員」もしくは「先生方」、特定の者を指す場合は「先生」と言っています。教員集団を「先生」と表現するのは、個別事例をすぐさま一般化しているような感じや無遠慮に教員集団を画一的に見ている気がして、なんとなく使いたくないですね。
「考える」と「思う」を言い分ける。
これは以前弊BLOGでも言及しましたが、何かしらの事実に基づく場合は「考える」、自分の感情や思い・根拠のない推測を含む場合は「思う」と言っています。
極力正確な言葉遣いを心がけているのは、それが自分自身の文書作成に意識的無意識的に反映されると考えているためです。正確でわかりやすく後世にも意味が伝わる文書を作成するためにも、まず自分自身の認識を整理しそれに基づく運用を行い、言葉と状況に対する感性を高めていかなければならないと思っています。