仕事だから尋ねる、仕事だから答える

 入職当時は人にものを尋ねることが非常に苦手でした。相手の時間を奪ってはいないか、こんなこと聞いてくるなと怒られないかなど色々を考えて、行動できなかったわけです。それを変えることができたのは「こっちも仕事だから尋ねる義務がある、相手も仕事だから答える義務がある」というマインドです。

1.なぜ聞くのか、どのように聞くのか

 業務上不明な点があり様々調べても合理的な解釈や対応が困難である場合に、所管している者に確認することが「尋ねる」という行為なのだろうと考えます。この場合、尋ねる前に自身でどのように情報を収集するのか、それでも分からない場合に誰に尋ねるのかという点がポイントでしょう。

 逆に言えば、ある程度調べられたと自身が思わなければ尋ねることはしないようにしています。ただ、ちょっと難しいのは、この”ある程度調べられたと自身が思”うことは経験則に寄る所が大きい点ですね。この点を養うため、初任者は、まずは当該業務に関するあらゆる情報に触れる必要があるでしょう。

 また、尋ねる際は、自身の判断が誤っていないか根拠とともに伺うか、あるいは、複数の選択肢を示してどれが適切かを伺うようにしています。無根拠に正解を求めるのではなく、ちゃんと自身の考えを示せるように質問したいですね。

2.公式情報以外はあまり信用していない

 私は、所管している者が発表している情報以外はあまり信用していません。他大学の事例や一般企業が市販している書籍、ブログ記事なども判断の材料にはなりますが、それのみで判断することはせず、法令等を踏まえて一定程度合理的に判断できる場合のみ、自身の責任において対応することにしています(当たり前のことを書いている気がしますが…)。

3.尋ねることも答えることも仕事

 上記を踏まえ、分からないことがあれば所管する者(文科省など)に尋ねることになります。その際は、尋ねることも答えることも仕事だと割り切っています。

 ちょっと放漫な言い方をすれば、カウンターパートが分からないと感じている点を知ることができるという意味で、質問を受ける側にも質問自体の利用価値は発生しています。その点からも、変に悩んだり各大学に事情を聞いたりするよりは、サッと所管する者に聞いた方が良い場合もあるでしょうね。

 仕事でなければ、質問に答える義務は発生しないでしょう。そのため、ブログで質問等を受けられているdaigaku23さんや新・筆者のつぶやきさんなどは、人脈等が広がることもあるでしょうが、色々と大変なこともあるだろうなぁと思います。弊ブログは固有の専門性に特化していませんので、今のところ、問い合わせを受け付ける予定はありません。現実世界で私のことをご存知の方であれば、お手伝いできることがあれば喜んで協力させてもらいますので、是非ともお声がけください。