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U-Multirankに思う 〜新たなランキングの現状と可能性〜

大学一般

※本記事には和訳箇所(斜体)が多数ありますが、全て私の拙訳であり、正確性を保証するものでありません。なお、文意に沿った意訳や日本の状況に合わせた意訳を行った箇所があります。

北陸先端科学技術大学院大学|ニュース|[お知らせ]欧州連合(EU)発の新たな大学ランキング「U-Multirank」において、北陸先端科学技術大学院大学の研究等が優れた評価を獲得

 北陸先端科学技術大学院大学(学長・浅野哲夫 石川県能美市)は、欧州連合(EU)の主導で発足した新たな大学ランキング「U-Multirank」において、「研究」及び「国際指向」関連分野のうち、研究成果、外部資金獲得、外国語プログラム、外国人学生への学位授与率などの主要項目で、最高ランクの評価を獲得しました。

  このランキングは、EUの出資を受けたコンソーシアムが、ドイツ・高等教育開発センター(CHE:Center for Higher Education)やオランダ・トゥウェンテ大学高等教育政策研究センター(CHEPS:Center for Higher Education Policy Studies at the university of Twente)等の専門機関の支援を得て実施しています。

 北陸先端科学技術大学院大学のホームページに、U-Maltirankの順位に関する記事が出ていました。あまり聞かないランキングですが、U-Maltirank(以下、UM)とは何でしょうか。

U-Multirank | Universities compared. Your way.

U-Multirank is a new multi-dimensional, user-driven approach to international ranking of higher education institutions. The dimensions it includes are teaching and learning, research, knowledge transfer, international orientation and regional engagement. Based on empirical data U-Multirank compares institutions with similar institutional profiles and allows users to develop personalised rankings by selecting performance measures/indicators in terms of their own preferences.

 UMは多視点的、ユーザードリブンなアプローチができる新しい高等教育機関の国際的ランキングです。その指標は、教育、研究、知識移転、国際志向及び地域連携です。実証的なデータに基づき、機関間の比較が出来るとともに、ユーザー自身が指標を選択しユーザーの知りたいことに合ったランキングを作成できるようになっています。

 最初のランキングである2014年は、70カ国、1200学部及び5000教育プログラム、850以上の高等教育機関をカバーしています。全ての機関との比較による機関ランキングとともに、電気機械工学、ビジネス、物理の分野に関する実証的なランキングを提供します。2014年以降は機関及び分野を拡大する予定です。

 UMは、高等教育機関多様性及び多種多様な大学の優れた点を反映させるという設計思想のもと構築されました。UMのデータには、機関から提供されたデータや国際的なビブリオメトリクスからのデータ、特許データ、参加大学の学生60000人の調査結果などが含まれています。

 UMはEUが主導して作られたようですね。恐らく、ボローニャ・プロセスの一環でもあるのでしょう。

U-Multirank launched by EU commissioner | News | Times Higher Education

A European Union-sponsored university ranking system has gone live after around six years of development.

  •  ランキングシステムの構築には6年間200万ユーロを費やした。
  •  ランキングは、世界中の850以上の高等教育機関を5つの指標(研究、教育、国際志向、ビジネスなどに繋がった技術移転、地域連携)により測定したもの。
  •  各機関の指標統合的な一覧を作るのではなく、ユーザーの優先度を基にユーザー自身が個別にランキングを作成できる。
  •  70カ国の1000学部及び5000教育プログラムの60000人の学生からフィードバックを受け、各指標の値を決定し、AからEまでの区分を行った。
  •  UMは、学ぶためにどこに行くかという問いに対し学生がよく理解した上で決定できるよう、また、大学の成果をより正確に目で見られるように作成した。

U-Multirank | Universities compared. Your way.

 実際のUMを見てみましょう。

 操作はユーザーのクリックにより行われ、選択が進むたびどんどん下に伸びていくような形式になっています。機関のデータ参照や機関ごとの比較もできますね。ざっと見たところ、日本からは以下の21大学が含まれているようでした。なお、なぜこの21大学が含まれているのか、例えばなぜ北海道大学東北大学が参加していないのかなどは、わかりませんでした。

(順不同)東京大学千葉大学広島大学北海道情報大学北陸先端科学技術大学院大学、金沢大学、慶応義塾大学、神戸大学京都大学九州大学長岡技術科学大学名古屋工業大学名古屋大学日本大学岡山大学大阪市立大学東北学院大学東京工業大学筑波大学早稲田大学横浜国立大学

 ランキングで気になるのは、どのような指標を用いているか、またその指標はどのように測定されたものなのかだと思います。UMのHPには、UMに用いているデータ全体について、以下の説明があります。

U-Multirank | Universities compared. Your way.

 UMの指標は多数のデータソース及びデータ収集ツールを基に作成されています。

  • 自己申告データ

 参加を決めた機関へ対し調査票への回答を依頼・回答を回収した。

  • 学生調査

 オンラインによる学生調査の結果は実証的ランキングにのみ使用した。

  • ビブリオメトリクス及び特許データ

 Web of ScienceやPATSTATデータベースを参照した。

 UMの使用する指標は以下の3種に分けられます。

  • Institutional and Field-based Ranking Indicators

 教育、研究、知識移転、国際志向、地域連携を5つの区分(A(とても良い)~E(弱い))で示す。

  • Mapping Indicators

 ユーザーの手により類似した大学間を比較できるように、大学のサイズや設立年代などを指標で示す。

  • Descriptives

 上記2指標群に加え、設置場所や卒業修了生の失業率など、特徴的なデータも示す。

 個々の指標については、以下のとおりです。

U-Multirank | Universities compared. Your way.

  • 総合

Total number of students:総学生数

学位プログラムに在籍する全学生数

Students in their 1st year:一年次学生数

学位プログラムの一年次に在籍する学生数

International students:留学生数

学位プログラムに在籍する留学生数

Total number of students in field (major):主専攻を選択している学生数

学部で主専攻を選択している学生数

Percentage of female students:女性学生の割合

教育課程における女性学生数の割合

Academic staff (fte):正規のアカデミック・スタッフ数

機関における正規雇用のアカデミック・スタッフ数

Period of study:学期制

学位プログラムの一年間の標準的な学期

Tuiton fees for national students:国学生の学費

国学生の学費

Tuiton fees for international students:留学生の学費

留学生の学費

  • 教育

Student - staff ratio:学生職員比

アカデミック・スタッフ数に対する総学生数の割合

Graduating on time (bachelors):標準修業年限内卒業率(学士)

学士課程における標準修業年限内卒業率

Graduating on time (masters):標準修業年限内修了率(修士

修士課程における標準修業年限内卒業率

Academic staff with doctorates:博士号取得アカデミック・スタッフの割合

博士号かそれと同等の学位を取得しているアカデミック・スタッフの割合

Contact with work environment (bachelors):労働環境への接続(学士課程)

学士課程における、カリキュラム中でのインターンシップもしくは実践体験の程度、インターンシップを経験した学生の割合、学外の実践家による指導の3点を複合的に測定。

BA graduation rate:学士課程卒業率

新入生が学士課程を卒業する割合

MA graduation rate:修士課程修了率

新入生が修士課程を修了する割合

BA graduates in normative time:学士課程標準修業年限内卒業率

学士課程における標準修業年限内卒業率

MA graduates in normative time:修士課程標準修業年限内修了率

修士課程における標準修業年限内卒業率

Relative BA graduate unemployment:卒業後失業率

学士課程卒業者の卒業後18ヶ月の失業者割合

Relative MA graduate unemployment:修了後卒業率

修士課程修了者の修了後18ヶ月の失業者割合

Contacts with work environment:労働環境との接続

学士課程における、カリキュラム中でのインターンシップもしくは実践体験の程度、インターンシップを経験した学生の割合、学外の実践家による指導の3点を複合的に測定

Contact with work environment (masters):労働環境との接続(修士課程)

修士課程における、カリキュラム中でのインターンシップもしくは実践体験の程度、インターンシップを経験した学生の割合、学外の実践家による指導の3点を複合的に測定

Graduates in normative time:標準修業年限内卒業率

標準修業年限内卒業率

Relative rate of graduate unemployment:比較卒業後失業率

各国の失業率と比較した卒業後18ヶ月の失業者割合

Overall learning experience:全体的な学習経験

学生調査を基にした総合的な学習経験の質的評価

Quality of courses & teaching:コースと教育の質

学生満足度調査を基にした教育の質的評価

Organisation of program:プログラムの組織

学生満足度調査を基にしたプログラム組織の評価

Contact with teachers:教員との接続

学生満足度調査を基にした教員からのフィードバックに関する評価

Inclusion of work/practical experience:職業体験・職業実践教育の有無

学生満足度調査を基にした職業体験や職業実践と関連した教育に関する評価

Library facilities:図書館施設

学生満足度調査を基にした図書館サービスの質的評価

Laboratory facilities:研究施設

学生満足度調査を基にした学生に利用可能な研究施設の質的評価

IT provision:IT環境

学生満足度調査を基にした学生のためのITサービスの質的学生評価

Room facilities:施設環境

学生満足度調査を基にした講義室等の評価

  • 研究

External research income:外部研究資金収入

政府から受ける基盤的経費以外の研究資金収入。国や国際的資金配分機関、研究カウンシル、研究財団及びその他NPO等からの研究費収入を含む。購買力平価を用い1000ユーロ単位で測定。正規アカデミック・スタッフ一人当たりの金額で表記。

Doctorate productivity:博士号授与数

正規アカデミック・スタッフに比例した博士号授与数

Research publications (absolute numbers):論文数(絶対数

大学所属の著者が少なくとも一人は含まれるWeb of Scienceデータベースにある論文数

Citation rate:被引用率

大学学部の論文(2008-2011)における他論文からの平均被引用回数(論文の出版年や分野により調整)

Top cited papers:高被引用論文数割合

大学学部の論文において、同分野同年度に出版された他論文と比較し被引用数が上位10%にある論文数の割合

Interdisciplinary publications:学際的論文

他の研究分野からの引用が分かる参考論文リストの程度

Research orientation of teaching:研究に基づく教育への関与

各分野の研究に基づく教育活動の程度(プログラムに対する学生調査を基に判定)

Post-doc positions:ポスドク割合

正規アカデミック・スタッフに対するポスドクの数

External research income:外部研究資金収入

政府から受ける基盤的経費以外の研究資金収入。国や国際的資金配分機関、研究カウンシル、研究財団及びその他NPO等からの研究費収入を含む。購買力平価を用い1000ユーロ単位で測定。正規アカデミック・スタッフ一人当たりの金額で表記。

Research publications (size-normalised):論文数(調整済み)

機関所属の著者が少なくとも一人は含まれるWeb of Scienceデータベースにある論文数(学生数に応じて調整)

Publication output:出版アウトプット

機関所属の著者が少なくとも一人は含まれる機関データベースにある全ての出版物数(正規アカデミック・スタッフ一人当たりの数)

Art related output:芸術関係アウトプット

正規アカデミック・スタッフ数に関連した芸術創造・パフォーマンスの学術的アウトプットの数

Citation rate:平均被引用数

大学学部の論文(2008-2011)における他論文からの平均被引用回数(論文の出版年や研究分野により調整)

Top cited papers:高被引用論文数割合

大学の論文において、同分野同年度に出版された他論文と比較し被引用数が上位10%にある論文数の割合

Interdisciplinary publications:学際的論文

他の研究分野からの引用が分かる参考論文リストの程度

Post-doc positions:ポスドク割合

正規アカデミック・スタッフに対するポスドクの数

Research publications (absolute numbers):論文数(絶対数

大学所属の著者が少なくとも一人は含まれるWeb of Scienceデータベースにある論文数

  • 国際志向

International orientation of bachelor programmes:学士課程における国際志向

ジョイント・ディグリー、ダブル・ディグリー・プログラムの有無、海外での学習期間の有無、留学生割合、外国人アカデミック・スタッフの4点を複合的に測定

International orientation of master programmes:修士課程における国際志向

ジョイント・ディグリー、ダブル・ディグリー・プログラムの有無、海外での学習期間の有無、留学生割合、外国人アカデミック・スタッフの4点を複合的に測定

Opportunities to study abroad:海外留学の機会

学生調査を基にした海外留学の機会に関する評価

International doctorate degrees:国際的な博士号授与

外国人に対し博士号を授与した割合

International joint publications:国際共著論文

他国の著者が少なくとも一人は含まれる論文の割合

International research grants:国際的な研究資金

公的、私的、ビジネスを含む他国からの外部研究資金獲得の割合

Foreign language BA programs:外国語での学士課程教育

外国語での学士課程教育プログラムの割合

Student mobility:学生流動性

交換留学生(派遣、受入)及び国際的ジョイント・ディグリー・プログラムの学生数

International academic staff:国際的アカデミック・スタッフ

外国籍を持つアカデミック・スタッフ(頭数)の割合

International doctorate degrees:国際的な博士号授与

外国人に対し博士号を授与した割合

International joint publications:国際共著論文

他国の著者が少なくとも一人は含まれる論文の割合

Foreign language MA programs:外国語での修士課程教育

外国語での修士課程教育プログラムの割合

Program international orientation:教育プログラムの国際志向

ジョイント・ディグリー、ダブル・ディグリー・プログラム、海外での学習期間、留学生、外国人スタッフ、外国語での教育を複合的に考慮した教育プログラムの国際志向

地域連携

Student internships in the region:地域でのインターンシップ

インターンシップを行った学生のうち、地域の企業や組織でインターンシップを行った学生の割合(工学とビジネスのみ)

BA theses with regional organisations:地域組織と連携した学士論文

地域組織(企業、公共団体、NPO)と連携した学士論文

MA theses with regional organisations:地域組織と連携した修士論文

地域組織(企業、公共団体、NPO)と連携した修士論文

Regional joint publications:地域連携論文

地域在住の共著者(大学から50km以内)が少なくとも一人は含まれる論文数の割合

Income from regional sources:地域からの収入

政府や地域公共機関以外の企業、私的団体、慈善団体等地域からの収入の割合

BA graduates working in region:学士課程卒業者の地域就業

学士課程卒業後、初職を大学がある地域で見つけた者の割合

Student internships in region:地域でのインターンシップ

全ての学生のうち、地域の企業や組織でインターンシップを行った学生の割合

Regional joint publications:地域連携論文

大学の論文数のうち、地域在住の共著者(大学から50km以内)が少なくとも一人は含まれる論文数の割合

Income from regional sources:地域からの収入

政府や地域公共機関以外の企業、私的団体、慈善団体等地域からの収入の割合

MA graduates working in region:修士課程卒業者の地域就業

修士課程卒業後、初職を大学がある地域で見つけた者の割合

  • 知識移転

Income from private sources:私的資金

外部研究資金のうち私的資金の割合

Co-publications with industrial partners:企業との共著論文

学部における企業や私的研究部門との共著した論文の割合

Patents awarded:特許数

2001-2010に大学が申請した特許数

Co-patents with industry:企業との共同特許

少なくとも一つの私企業と共同出願した特許の割合

Publications cited in patents:特許に引用された論文

PATSTATデータベースに含まれる国際特許において引用された学部での論文の割合

Income from private sources:私的資金

NPOを含む私的資金からの研究収入や知識移転収入であり、授業料を除く。購買力平価を用い1000ユーロ単位で測定。正規アカデミック・スタッフ一人当たりの金額で表記

Co-publications with industrial partners:企業との共著論文

大学の論文数のうち、企業や私的研究部門との共著した論文の割合

Patents awarded (size-normalised):特許数(調整済み)

学生数1000人当たりの2001-2010に大学が申請した特許数

Industry co-patents:企業との共同特許

大学における少なくとも一つの私企業と共同出願した特許の割合

Spin-offs:スピンオフ

機関と企業との間での知識移転契約に至るなど機関によるスピンオフの数(正規アカデミック・スタッフ1000人当たりの数)

Publications cited in patents:特許に引用された論文

PATSTATデータベースに含まれる国際特許において引用された大学での論文の割合

Income from continuous professional development (CPD):技術者の継続的な専門教育(CPD)からの資金

大学全体の収入のうち、技術者の継続的な専門教育(CPD)コース等からの収入の割合

Patents awarded (absolute numbers):特許数(絶対数

2001-2010に大学が申請した特許数 

Mapping Indicators

  • 総合

Size of institution:機関規模

学生数(頭数)

Percentage of online programmes:オンライン教育プログラムの割合

全ての学位プログラムに対するオンライン教育プログラムの割合

Legal status:設置区分

私立又は国公立

Age of institution:機関の設置年数

機関の最も古い部門が設置されてからの年数

  • 教育

Expenditure on teaching (%):教育経費(%)

総経費に占める教育経費の割合

Degree level focus:学位授与割合

総学位授与数に占める修士、博士号授与数の割合

Scope:分野

プログラムが設置されている教育分野の数

Highest degree awarded:最も高位な学位

機関のうち最も高位な学位

  • 研究

Expenditure on research:研究費

総経費に占める研究経費の割合

Academic research publications:学術論文

学生当たりの学術論文数(ビブリオメトリクスデータ)

Professional publications:専門雑誌

正規アカデミック・スタッフ当たりの専門雑誌数(自己申告データ)

  • 国際志向

Income from international sources:国際的な収入

総資金に占める外国からの資金の割合

Foreign degree seeking students:外国の学位を保有した学生

正規学生のうち、外国の学位を保有した学生数の割合

  • 地域連携

Income from regional sources:地域からの収入

総資金に占める地域からの収入の割合

New entrants from the region:地域からの新入生

全学部新入生に占める地域からの学部新入生数の割合

  • 知識移転

Income from private sources:私的機関からの収入

総資金に占める私的機関からの収入の割合

Patent applications:特許数

正規アカデミック・スタッフあたりの特許数

 重複しているような指標や意味が把握しにくい指標がありますが、詳細に見れば異なる意味を持っているのでしょう。なかなか個性的な指標もあるようですね。各指標の詳細は、IndicatorBookに記載されています。

http://pre.umultirank.org/cms/wp-content/uploads/2014/05/Indicatorbook_May.pdf

 ただ、実際の数値については、どのように測定したのかよくわからないところもあります。例えば、所在地:東京として登録されている5大学について、教育に関連する指標は全て「不明」となっています。ケンブリッジ大学なども、教育に関する指標は全て「不明」になっていますね。

 対し、研究に関する指標などは、データが十分に入力されています。これは、UMの構築に際し、研究評価で著名なオランダ・ライデン大学が協力しているためと思います。指標分野により、各機関と連携したデータの収集は、まだまだこれからというところでしょうか。

 このように各分野を併記したランキング、特に総合的なランクを付けないものはなかなかなく、単純な順位のみではなくより実質的な比較が可能になると考えます。公的な機関による支援があるからこそ、話題性を生む設計ではなく、ある意味で地味・骨太な設計になっているのでしょうか。だからこそ、より受験生等ユーザーのニーズにマッチした形になる可能性があります。日本における大学ポートレートも同様の形式になるのが望ましいと思っているところです。

大学評価・学位授与機構 | シンポジウム・セミナー

 今回のフォーラムでは、我が国の政策動向とそこで用いられているランキングや指標について概観しつつ、EUで先駆的に実施されているU-Multirankの活用について紹介します。その上で、大学が、自律的に自らの位置づけを多面的な視点から明らかにして、戦略的に計画を推し進めるために何が必要なのか、また高等教育政策においてこうしたあらゆるデータをどのように活用し、内部質保証の取組みを活性化できるのかについて議論を深めます。

 平成26年8月1日(金)に、(独)大学評価・学位授与機構の主催により、平成26年度大学質保証フォーラム「大学の多元的道しるべ ランキング指標を問う」が開催されます。その中で、「U-Multirankが誕生した政策的、社会的背景とその活用例」(仮称)と題した基調講演が行われる予定です。「あらゆるデータをどのように活用し、内部質保証の取組みを活性化できるのか」ということが話し合われるみたいですし、是非参加したいと思っています。