読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

卒論テーマの公募に思う 〜全てを満たす良い方法〜

本務に時間を取られ、更新を怠っておりました。。。

宮崎)卒業研究テーマを一般公募 県内の7大学:朝日新聞デジタル

 県内の七つの大学が、新年度に学生が取り組む卒業研究のテーマを公募している。企業や自治体、個人から幅広く募り、学生に実社会に即した教育機会を与えるとともに、彼らの力を地域社会に生かす狙いだ。

 卒業論文の公募に関するニュースが出ていました。発信元となっている高等教育コンソーシアム宮崎のHPには、もう少し細かい工程等が公表されています。また、留意事項として、以下の6点が示されています。過去の採択テーマも公表されており、市町村や株式会社、JA、個人など、広く募集があるとともに、テーマも幅広く設定されていることがわかります。

高等教育 コンソーシアム宮崎 :地域社会・企業の皆様へ:シティカレッジ

宮崎大学キャンパスニュース 2008年2月号 学内ニュース6

  •  卒業研究は教育の一環として行われますので、全て満足な結果が得られるとは限りません。また、研究成果は卒業論文発表会等で発表されます。 
  •  研究内容によっては、試料等のご提供をお願いする場合もあります。 
  •  ご提案の卒業研究テーマが採択されるか否かは、当該年度にそれを担当できる学生と教員がいるかどうかなどの条件によって決定いたします。 
  •  採択結果は、文書にてご連絡させていただくとともにホームページに掲載いたします。 
  •  ご提案いただきました卒業研究テーマについては、公表や成果を発表させていただきますのでご了承ください。なお、特許等の関係で公表の範囲に制限の必要が生じた場合は担当教員と調整していただくことになります。 
  •  「公募による卒業研究テーマ発表会」を平成25年2月末に行う予定です。ご提案者の皆様は発表会に是非ご出席いただきますようお願いいたします。 

 研究成果発表会も行っているようですし、卒論テーマ公募がきっかけとなって共同研究などに発展することもあるのかもしれません。応募があったテーマをどのようにコーディネートしているのでしょうか。

 私の周りではあまり聞かない取組だったのでweb検索を行ったのですが、卒論のテーマを公募することはいくつかの高専で行われているようですね。

卒業研究テーマ募集 | 鶴岡工業高等専門学校

平成26年度呉高専卒業研究テーマ募集要項

 また、過去のGP事業の際に取り組んだと思われる事例も発見できました。

平成17年度公募型卒業研究実施要領

 現状に目を向けると、岩手大学ではCOC事業の一環として「地域課題解決プログラム」の公募を行っています。

地域課題解決プログラム

 共同研究や技術相談を通して、県内の企業様の抱える諸課題の解決に取り組んできましたが、この度新たな取り組みとして、学生の積極的な地域社会への参画を促すために、地域社会の抱える様々な問題を、学生の研究テーマとして募集することとなりました。自治体や民間企業の抱える様々な問題を、指導教官の下、斬新な学生の目で、研究することにより新たな展開が期待されるものであります。応募頂いた課題は、担当する学生を指導する学内の研究者を募集し、原則としては、学生の卒業論文研究や修士論文研究として進めることを予定しています。応募者に金銭的な負担は一切ありませんので、お気軽にご相談下さい。

 また、秋田大学教育文化学部では、自治体からの公募に加え、学生からも公募するとともに、支援経費も補助しているようです。一学部の取り組みとは言え、力を入れているなと感じました。

卒論・修論テーマ公募|学部情報|国立大学法人 秋田大学教育文化学部

1テーマあたり 30,000 円程度の補助があります。 

  支援内容は次のとおりです。 

  •     研究調査のための旅費 
  •     研究に必要な物品購入費(書籍を含む) 
  •     その他必要と認められるもの 

  学生へ直接支援金を振り込むのではなく、担当教員を通じて大学から直接業者等へ支払いを行う予定です。 

国立大学法人 秋田大学教育文化学部|Topice & News

 秋田大学教育文化学部では平成24年度秋田大学教育文化学部地域連携推進事業「卒業論文及び修士論文テーマの公募 成果報告会」を開催しました。

 応募されたテーマやその規模感、コーディネートの方法など気になるところもありますが、大学の使命である教育、研究、社会貢献のすべてを満たせるかなり良い方法だなと感じています。学生にとっても、通常ステークホルダーがいない卒業論文と異なり、明確なテーマ提案者(しかも学外者)がいることで、研究能力だけではなく提案力や発信力も身に付きそうですね。ただ、担当教員やコーディネーターはテーマ提案者とのすり合わせ・打ち合わせが必要でしょうし、通常の卒論指導よりも丁寧に指導等を行う必要がありそうです。

 卒論のテーマだけにとどまらず、共同研究等にも発展できそうな、その後のステージに持続可能な取り組みであるという印象を受けました。宮崎大学では工学系のテーマも多く採用しているようですし、その後どのように繋がっているのか気になるところです。