厳しい時こそ姿勢を正す。

 ファンランナー程度でありますが、ランニングが好きで仕事が終わった後によく走っています。普段走っている10km弱ならばあまり感じないのですが、中長距離や起伏が激しいコースを走る時は、疲れてくるにつれてどんどんフォームが崩れてくるのを感じます。腕の振りは弱くなり、身体が曲がり、足は上がらなくなります。

 確かにその方が楽っちゃ楽なんですが、それでは長く速く走り続けることはできません。「あ、これダメだ」と気づいた時にはグッと気合を入れ直し、顔を上げ、胸を張り、重心を高く、腕を振り、腿を上げ、軽く弾むように前に進みます。このように厳しい時こそ姿勢を正すって、普段の仕事でも同じことなのかもしれません。

 例えば文科省から急な照会が来た時、他部署と調整が難航している時、上司が明らかに見当違いのことを言っている時などめんどくさい局面でこそ、自分自身の思いや考えを内省し、コミュニケーション・コストをケチらず対応した方が後々うまくいくことが多いなと感じています。もちろん主張を押し通すだけではなく、譲れないところ譲れるところ、主体的に決定できるところできないところを見定める必要がありますが。難しい局面でこそ、自分自身のスタンスや立ち位置を自覚し、主張していくということですね。

 ランニングの場合はフォームや速度などにすぐ表れるのでわかりやすいのですが、仕事の場合は内省するタイミングが難しいです。できれば、目の前にある仕事それぞれについて、自分の思いや考え、大切にしたいことを整理しておきたいものです。それを重ねることで、自分の仕事のフォームが固まってくるのでしょう。

 なんかすげー意識高い系なエントリーになってしまいました。秋田大学の件を見ていても思うのが、国立大学のウリの一つは社会との信頼関係(があると思っているところ)なんだろうなということです。社会に迎合するわけではありませんが、中の人としては、それへの対応もある程度真摯に捉えつつ、厳しい環境下で法人として大学として主張すべきことを主張できるようにならないといけないと思っているところです。