その道は10年前に通った道
超繁忙期に入ったので心身とも死んでいます。
さて、twitterをちらと見ると、大学職員はプロデューサーか云々という議論(?)を目にしました。個人的には、その話は10年位前にいろいろ目にし自分自身でも考えた記憶がよみがえり、微笑ましくなりましたね。10年間大学職員をめぐる状況や考察が変化していないのか、新規参入者(新規入職者)により議論が再構築されているのかわかりませんが、話が繰り返されるというのはなかなかおもしろい状況だなと感じています。
”大学職員 プロデューサー”あるいは”大学職員 プロデュース”で検索すると、大まか以下のような結果が現れます。
大学職員の仕事をもっと知ってほしい! 立命館が新卒採用サイトを一新 -- テーマは「プロデュース」 - 大学プレスセンター
学校法人立命館人事課は2017年の職員新卒採用広報の一環として、職員採用情報サイトを全面リニューアルした。最大の特徴は多くの学生が普段ほとんど目にすることのない、「職員が教員や様々なステークホルダーと共に『学びの場』を“プロデュース”している姿」にスポットを当てている点だ。
asahi.com:経営改革職員が主役 勝ち残り戦略、担い手に - 全入時代 - 大学 - 教育
高橋教授は日本私学振興財団(現・日本私立学校振興・共済事業団)職員だった約30年前、私大に職員として出向。何事も教員中心で、職員は反論すらしない関係を変えようと職員の勉強会を始めた。「いまや職員が教育サービスをプロデュースしていかないと大学は立ちゆかない。“職員の時代”だ」と話す。
平安女学院大学の奇跡: 小規模大学の生き残り大逆転戦略 - 山岡景一郎 - Google ブックス
事務方の職員は戦略スタッフなのです。こうたとえると、わかりやすいかもしれません。教員は「役者」で、職員は「プロデューサー」です。テレビドラマや映画を製作するときは、花形は役者さんです。でも、役者だけでは素晴らしいドラマや映画はできません。
学校法人千葉学園 千葉商科大学 | 新卒採用・会社概要 | マイナビ2020
“大学職員”と聞くと、どのようなイメージが思い浮かびますか?様々あると思いますが、千葉商科大学(CUC)の大学職員は、一言で言えば「プロデューサー」。“この講義は学生にとってベストなものか”“社会で働く大切さをどのように知ってもらうか”“学生の自主性を伸ばすにはどうしたらいいか”など、学生が社会で活躍できる人材に育つためには、“何が必要か”“何をしなければいけないのか”を常に考え、行動できるプロデューサー思考のメンバーばかりです。
大学職員の「教育支援力」の向上を目的とし、「大学と現代社会」において職員が「職員先生」として登壇し、授業をおこない学生と向き合う「場」をプロデュースした。
冒頭にあった大学職員はプロデューサーか云々という話は、おそらく、「大学職員」と「プロデューサー」というともに正体がよくわからない言葉が組み合わさり、さらに各者の個人的な思い・感情も相まって、人それぞれなことになっているのでしょうね。私としては、真摯に業務に取り組み必要に応じて他の教職員と連携・協力や刺激しあえるのであれば、別になんでもいいと思います。ただ、他者をステレオタイプに分類し非難するのはちょっと違うよね、とは感じますね。
そういえば、第5回国立大学法人等一般職員会議(コクダイパン会議)で「10年後のキーパーソン像」ということが話し合われたなと思い出し、懐かしさも含めて、報告書から全20班の検討結果を以下にまとめておきます。あくまで大雑把なまとめのみ記載していますので、なんのこっちゃわからないと思います。必要な能力なども整理されていますので、詳細は報告書をご覧ください。果たして、少しは近づいているのでしょうか。
国立大学一般職員会議(コクダイパン会議)-これまでのコクダイパン
- 今ある大学の組織力、個人の力を最大化するコンダクターみたいな大学職員
- 愛情と安心感に満ちあふれた大学を担っている大学職員
- 愛と勇気を持った(アンパンマン的)な大学職員≪キャスト≫
- 松下幸之助的な大学職員
- 面倒見の良いハイエな大学職員
- 愛校心をもった大学職員
- 自分の大学が大好きな大学職員
- 価値を理解し、高められる大学職員
- 愛し愛される大学職員
- オトナカッコイイ大学職員
- あきらめない大学職員
- こんな大学職員
- 肉食系インテリな大学職員
- 大学愛≪LOVE≫な大学職員
- なんかやってくれそうな大学職員
- いい係長
- この人に仕事を任せたい!と思わせる大学職員
- 冷静かつ情熱的な大学職員
- forever21な大学職員
- ホープ&クリエイティヴな大学職員