「なお従前の例による」には要注意
教務関係の業務を担当するようになって戸惑ったのは、年度の考え方が全然違うということです。
例えば、平成30年度から新たなカリキュラムにしましょう(この授業は廃止しましょう、この授業を新設しましょう、履修方法を変えましょうなど)となった場合、平成30年度から全てが全く新しいものに変わるわけではありません。基本的には、カリキュラムは入学した年度により規定されるため、平成30年度入学生から新たなカリキュラム(新カリ)であっても、それより前の年度に入学した学生は以前のカリキュラム(旧カリ)にて履修を進めることになります(場合によっては、科目の読み替えるなどで対応することもあると思いますが)。平成30年度からの新カリではこの授業科目は廃止されるが、科目自体は平成32年度まで開講されるということもあり得るわけです。いわゆる「なお従前の例による」ですね。
最初はこの考え方が全く理解できず、特に新カリ、旧カリ、旧旧カリなど多層的なカリキュラムになっているとわけがわかりませんでした。教務関係の人が言う「〇〇年度から」には「〇〇年度から」と「〇〇年度入学生から」の2つの意味があると言うことでしょう。
特に、教職課程と心理士課程の二つを併用している場合、教育心理学などの授業科目については、再課程認定と公認心理師課程の関係で以下のようになる可能性もありますね。原級留置(いわゆる留年)が生じるとさらに複雑になるかもです。