大学職員の働き方考え方

聞き耳というアンテナを立てるということ。

若手社員が育たない。: 「ゆとり世代」以降の人材育成論 (ちくま新書) まじめで優秀、なのに成長が見られない。そんな若手社員が増えている。「ゆとり世代」とくくられる彼らは、なぜ育たないのか?成長する者と成長しない者の差はどこにあるのか?彼らが成長…

文章を書くときに気を付けているたった一つの簡単なこと。

以前弊BLOGでは公文書の書き方について言及しましたが、当該エントリーには未だにアクセスをいただいています。私と同じように、公文書の書き方に苦慮している方も少なくないのでしょう。そこで本エントリーでは、日頃私が文章を書くときに気を付けているこ…

会議録は自分を再構成する。

弊BLOGでは自分が参加した一部のセミナーやシンポジウムなどの会議録を掲載しています。最近ですと以下の記事ですね。 RIHE公開セミナー「大学における学習」に参加してきました。その1 日本学術会議公開シンポジウム「人文・社会科学と大学のゆくえ」に参…

それは研修なのか?説明会なのか?

先日学内のとある研修会に出席した際、研修会と名前が付いているにも関わらず、終わってから「う〜ん、これは果たして研修だったのだろうか」という思いになりました。学内の研修や説明会に参加する際あるいは自分自身も企画運営に関わる際にちょっと考えて…

誰のために仕事をするのか。

ここ何ヶ月かは「この業務は誰のためにするのか、誰の何にどう役立つのか」ということを考えながら、仕事をしています。それはひとえに、自分の業務の成果をどう捉えるかを考えているためです。以前弊BLOGでも述べたとおり、成果とは結果を受け取る相手が必…

大学職員に能力開発は必要なのか?

大学分科会(第123回) 配付資料:文部科学省 大学運営の一層の改善・充実のための方策について(案) (PDF:187KB) PDF 大学運営の一層の改善・充実のための方策について(案)(参考資料) (PDF:248KB) PDF 中央教育審議会大学分科会(第123回)の配布…

「職場としての大学」の良さ

関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 平成27年度関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験受付期間 平成27年7月1日(水)10:00~7月15日(水)17:00(受信完了分まで有効) 国立大学法人職員統一採用試験の受付が、各地区の採用試験事務室にて開始…

「研修」という言葉にあるどうしようもないほどのネガティブ感。

最近では、学外の研究会等の企画のみならず、学内業務としての研修企画にもちょこちょこと携わるようになりました。本務とは全く異なる研修事業に関わっていく中で感じるのは、「研修」という言葉は構成員に対してネガティブな感情を与える可能性が非常に高…

やる気やモチベーションなんて、ない。

よく「やる気あるね」「モチベーション高いね」と声をかけられることがあります。その度、曖昧な笑顔で受け流しているのですが、どうにもモヤモヤした気持ちを持ってしまいます。だって、やる気やモチベーションなんてないんですから。 上記の話を受けるたび…

職員と学生の関わりに思う 〜非学務系職員は学生と関われるのか?〜

早速ですが、私には大学職員である上での負い目があります。それは、学生と関わったことがほとんどないということです。大学は学生のためにあるという言説は理解できるし納得もできるのですが、それを切実感を持って語れないことは経験年数が上がってくるに…

Learning Agilityに思う 〜意思を実現するための姿勢〜

大学業界にいると「ラーニング・○○」という言葉は良く聞きますね。ラーニング・コモンズやラーニング・アウトカムズは比較的良く聞かれる言葉でしょうが、私が気になっているのはLearning Agility:ラーニングアジリティです。最近は、平常業務内7時間45分間…

大学の人材配置に思う 〜配置する側と配置される側〜

少し前にtwitter上でIR人材の話を拝見しました。業務の特性上、学内調整ができる者が良いというような意見もあり、まぁそれはそうなんだろうなと思いつつ、ちょっとそれとは違う思いも抱いたところです。職員の人材配置はどのように考えられば良いのでしょう…

業務コストの削減による弊害と職員の専門性との関係

前回、弊BLOG記事(会議の事務局としての裏方ファシリテーションの手法 - 大学職員の書き散らかしBLOG)にて、事務局としてどうすれば会議を円滑に裏方から運営できるかについて述べました。特に今携わっている業務においては、カウンターパートの会議コスト…

大学職員が講義を履修してみた。

以前弊BLOG(学内リソースの有効活用に思う ~講義を履修する大学職員~ - 大学職員の書き散らかしBLOG)にて、職員が自大学の講義等を受講する可能性を述べました。自分から書いたのに実行しないのもちょっと不誠実だなと思っていたので、今年度前期に実際…

会議の事務局としての裏方ファシリテーションの手法

他の組織の例に漏れず大学もたくさん会議があります。学内の組織運営上行われる正式な会議では、教員が委員として参加しつつ職員が事務局として対応することも多いと思います。事務局は、開催日程調整や資料・議題の準備、会場設営、議事録作成などを担当す…

非国際系部署の大学職員が職務上の英語運用能力向上について日頃から心がけているたった1つのこと

※ なんとなくタイトルをそれっぽくしてみました ここで改めて言う必要もないくらい、国あるいは社会から大学の国際化が求められている状況にあります。文部科学省も、それに合わせ、スーパーグローバル大学創成支援などの補助金を創設しているところですね。…

何を読めば良いか迷っている大学職員の方へのちょっとした書籍紹介

そろそろ国立大学法人等職員統一採用試験の結果が出始める頃でしょうか。ということで、今回は採用試験に合格し大学職員になる方や特に若手職員で何か大学に関する本を読みたいけど何が良いかよく分からないという方に向け、ちょっとした書籍紹介を行おうと…

中央教育審議会の答申に思う 〜答申の読み方〜

大学設置基準等の改正について(諮問):文部科学省 次の事項について,理由を添えて諮問します。 大学設置基準等の改正について文部科学大臣 下村 博文(理由) 世界的なグローバル化の進展を背景に,高等教育においても,国境を越えた学生の流動性が年々拡…

危機感とは一体何なのか

大学職員をしていると「危機感」というワードを聞くことがあります。例えば、以下のような言説ですね。 第1弾「“危機”の時代の大学経営」|ワオ・コーポレーション 文教ソリューション事業部 まず、危機認識を持っているかどうか、これが大学の「存在」を強…

人事異動での担当業務変更に思う 〜専門性を連続させる〜

色々な国立大学法人の状況を聞いていると、意外と人事異動の時期が異なることに気付きます。4月はもちろんですが、7月や8月、10月などという話も聞きますね。そろそろ7月異動でしょうか。 「異動先が希望の部署とは違った」という相談を受けるたび、「同じ大…

法人文書の作成に思う 〜「公文書の書式と文例」を応用してみる〜

国立大学法人の職員をしていると、文部科学省等から公文書を受領することや、自身が法人文書を作成することもあると思います。教育行政の一端を担う国立大学法人としては、このような文書の取り扱いは重要な意味を持っています。だからこそ、各国立大学法人…

教員の教育研究時間の確保に思う 〜教職恊働と能力開発〜

「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2013)」[NISTEP REPORT No.157, 158]の結果公表について | 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP) 科学技術・学術政策研究所のHPにて、「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2013)」…

説明会・研修会等の構成に思う ~アクティブ・ラーニングを実現するために~

最近は学内の説明会・研修会でのプレゼンや上司の発表資料の作成などを担当することが増えてきました。この時期ですと新任事務職員への研修などに関わることもあります。このような「誰かに教える」という業務(特に単発の研修会など)を担当するようになっ…

卒論テーマの公募に思う 〜全てを満たす良い方法〜

本務に時間を取られ、更新を怠っておりました。。。 宮崎)卒業研究テーマを一般公募 県内の7大学:朝日新聞デジタル 県内の七つの大学が、新年度に学生が取り組む卒業研究のテーマを公募している。企業や自治体、個人から幅広く募り、学生に実社会に即した…

国立大学法人職員の日常に思う ~違和感とその正体~

「人が減ったのに仕事は減らない……」国立大学法人化が変えてしまった大学職員の日常|変わりゆく大学のいま~激流の中で みわよしこ|ダイヤモンド・オンライン 今回は、東京大学・数理科学研究科図書室に勤務する一人の図書館司書の日常と業務を中心に、「…

IMRADに思う 〜思考のフレームワークとしての有効性〜

カレッジマネジメント【184】 Jan.-Feb.2014 : カレッジマネジメント : リクルート進学総研 リクルート『カレッジマネジメント』は、全国の大学、短大、専門学校など、高等教育機関の経営層向けにリクルートが発行している高等教育の専門誌です。リクルート…

プロジェクト型業務に思う ~トータル・アドミニストレーションという考え方~

TED Talks 組織と協力に思う 〜義務と意欲と能力の重ね合わせ〜 - 大学職員の書き散らかしBLOG 前回、幣BLOG記事では、義務と意欲と能力の重ね合わせによる理想的な仕事のあり方について、お話ししました。今回は、それをどのように実現するかという一例を考…

TED Talks 組織と協力に思う 〜義務と意欲と能力の重ね合わせ〜

クレイ・シャーキー「組織というシステムと協力というシステム」 | Video on TED.com この先見的な2005年の講演で、クレイ・シャーキーは閉鎖的なグループや企業が緩やかなネットワークに取って代わられる様を説明しています。そこでは小さな貢献者たちが大…

学内リソースの有効活用に思う ~講義を履修する大学職員~

大学での起業家教育に思う ~学内リソースの有効活用~ - 大学職員の書き散らかしBLOG 前回の幣BLOG記事では、学内のリソース活用の重要性について述べました。それに関連して、最近少し考えていることがあります。それは、職員が自大学の講義を履修するとい…

国際教養大学の職員確保に思う 〜給与と報酬と年俸制〜

河北新報 東北のニュース/秋田・国際教養大 事務職員の確保に苦心 高い英語力が壁 国際教養大(秋田市)で、大学の屋台骨となる管理職級の事務職員の確保に苦心している。採用条件として高い英語力が必要な上、私立大の引き抜きなどで中途退職が多く、職員…