Webページから見る文科省と経産省の違い

産学官共同研究におけるマッチング促進のための大学ファクトブック:文部科学省

文部科学省では、このたび、産学官連携活動に関する大学の取組を企業に対して紹介するため、一般社団法人日本経済団体連合会及び経済産業省とともに、「産学官共同研究におけるマッチング促進のための大学ファクトブック」を改訂・公表しました。本ファクトブックの活用により、大学と企業とのマッチングが一層促進され、本格的な産学官連携活動の実現に資することを期待しています。
(同時発表:一般社団法人日本経済団体連合会経済産業省

 文部科学省のWebページに「産学官共同研究におけるマッチング促進のための大学ファクトブック」が公表されていました。文科省における作成主体は科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課(産地課)のようです。

 本件については議論の経過を十分に追えていないので、そもそも誰がどのように活用し”本格的な産学官連携活動”(個人的には嫌な言葉です)に繋げるのかイメージがわきません。ただ、本件は経済産業省と同時発表のようですので、経済産業省のWebページではどのように公表されているのか、確認します。

「産学官共同研究におけるマッチング促進のための大学ファクトブック」を取りまとめました (METI/経済産業省)

経済産業省では、このたび、産学官連携活動に関する大学の取組を企業に対して「見える化」するため、一般社団法人日本経済団体連合会及び文部科学省とともに、「産学官共同研究におけるマッチング促進のための大学ファクトブック」を公表しました。本ファクトブックの活用により、大学と企業とのマッチングが一層促進され、本格的な産学官連携活動の実現に資することを期待しています。

 Webページを見ただけでも公表物の違いがわかると思います。以下表に両省のWebページでの公表状況の違いをまとめました。

  文科省 経産省
ファクトブックの公表方法 pdf20ファイルに分割 pdf1ファイル
その他公表資料 なし ・掲載項目ランキング(追補版)(pdfファイル)
・掲載データ総括表(Excelファイル)

  確か、文科省のWebページに掲載できるファイルにはファイルサイズの上限があったと記憶していますが、それにしても20ファイルに分割した上で”大学と企業とのマッチング”も何もあったもんじゃないだろうと思います。また、大学間を比較分析できるようになっていない点も、実務上大きなマイナスなのではないかと感じます。一方、Excelファイルを掲載している経産省は、具体的な運用などをある程度想定して掲載しているのかもしれません。

 大学技術移転など、産地課は文科省の中でも経産省に近しい業務内容だったと記憶しています。ただ、このように同じ業務を双方の視点から見ると、どうも業務の趣旨がズレているように感じますね。