仕事には2種類ある。

 最近思うのは、仕事には可逆的なものと不可逆的なものの2種類あるな、ということです。

可逆反応 - Wikipedia

可逆反応(かぎゃくはんのう 独: reversible Reaktion、英:reversible reaction)とは、化学反応のうち、始原系(原料)から生成系(生成物)への反応(正反応)と、反対に生成系から始原系に戻る反応(逆反応またはレトロ反応)がともに起こる反応のことである。(略)可逆反応とは反対に、正反応のみが起こり逆反応が起こらない反応を、不可逆反応と呼ぶ。 

 可逆的な仕事とは、取り返しのつく仕事のことです。誤り等があったとしても訂正等が可能なもの、例えば学内での書類のやりとりなどが挙げられます。職員が行う多くの仕事はこれに該当するのかもしれません。

 一方、不可逆的な仕事とは、取り返しのつかない仕事、もしくは現状復帰に多大なコストが必要になる仕事のことです。例えば、学生等の進路に関するものや免許に関するもの、国への申請に関するものなどが思い当たるところです。金銭に関する仕事もこれに該当するものが含まれるなと感じています。

 種類が違うということは当然対応も異なります。前者は比較的スピード重視でも可能である一方、後者は慎重に対応が必要になりますね。

 可逆的か不可逆的かということは、業務内容だけではなく、進行の程度により変化することもあり得ます。工程を見渡した業務把握というのはよく言われることですが、それは単に業務工程を理解するだけではなく、このような業務の性質を理解することも必要ですね。