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大学業界のギョーカイヨーゴ

大学一般

 他業界と同じく、大学業界にも様々な業界用語がありますね。特に、省略しているためにカタカナ語に聞こえてしまうようなギョーカイヨーゴもいくつかありますね。パッと思いついた限り、並べてみます。なお、解説部分は私見であり、正しさを保証したものでありません。

  • マルゴー:マル合。大学院における研究指導教員もしくはその資格のこと。詳細は弊BLOG記事を参照。大学院設置時にはこの数値と嫌というほど付き合うことになる。
  • ゴー:合。大学院における研究指導補助教員もしくはその資格のこと。詳細は弊BLOG記事を参照。
  • ニューテー:入定。入学定員のこと。学部や学科あたり一年間に受け入れる数。この数値と入学者数との比率が入学定員充足率となる。通常、設置申請書や大学HPに掲載されているが、留学生は別枠とする場合など細かい部分の扱いはめんどくさい。国公私問わず、最近は入学定員通りの数を入学させよという国からの圧力が高まっている。
  • シューテー:収定。収容定員のこと。学部や研究科に全体として受け入れる学生の数。通常、入学定員に標準就業年限を乗じたものであるが、3年次編入や学生募集を停止した学部、医学部の入学定員微増などを考えると、算出はめんどくさい。たいていの大学は学則に明記されているので、それを参照することが一番てっとり早い。入定や入定充足率に比べるとあまり言及されない印象。
  • ボテイ:募停。学生募集停止のこと。その大学や学部、学科等に入学する学生を募集することを辞めること。たいていの場合そのまま学生を入学させず廃止になるが、稀に再び学生を募集し始める場合もある。
  • セッチキジュン:設置基準。大学設置基準のこと。大学や学部・学科を新設等する際の基準。大学院設置基準や専門職大学院設置基準などを合わせて設置基準と呼ばれることが多い。設置基準には大雑把にしか書かれてないため、設置業務の際は省令の確認や文科省への相談を通じて細い部分を詰める必要がある。各省令等は(公財)文教協会が出版する大学設置審査要覧にまとめられているが、読んでいると嫌になってくる。
  • セッチシン:設置審。大学設置・学校法人審議会のこと。申請した大学や学部等の新設等を審査する機関。たいていの場合、設置審に書類を提出する前には文科省大学設置室や国立大学法人支援課での「相談」を経るため、ある程度整えられたものが設置審に提出される。とは言え、結構意見が付される場合がある。大学設置を巡るいろいろな騒動はまだ記憶に新しい。
  • モンカショー:文科省文部科学省のこと。中央省庁のうち、教育や科学技術などを担当している。マル文とも言う。特に多くは語るまい…
  • ケイサンショー:経産省経済産業省のこと。中央省庁のうち、産業振興やエネルギー政策などを担当している。外郭団体にはNEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構)やAIST(産業技術総合研究所)などがあり、特に工学系には研究公募などで関係深い。また、モノの輸出や留学生への情報提供など安全保障貿易管理もここが所管しているため、グローバル化には避けて通れない。そういえば社会人基礎力もここ発祥だったな…
  • チューキョーシン:中教審。中央教育審議会のこと。文部科学省に設置された審議会であり、複数の分科会が設置されている。詳細は弊BLOG記事を参照。
  • チューモクチューケー:中目中計。国立大学法人が6年間の中期目標期間に行う取組を明記した中期目標中期計画のこと。国立大学法人法上、中期目標は文部科学大臣から提示され、中期計画は各法人が作成し文部科学大臣から認可を受ける。この変化の大きい時代において6年も前に立てた目標計画にどの程度価値があるのかは不明。
  • ジンカン:人勧。人事院勧告のこと。公務員の給与水準に関する勧告であるが、国立大学法人職員の給与もこれに準拠する場合がほとんど。人事課などはこれへの対応が大変、遡及とかあると特に。
  • ロー:ロースクール法科大学院のこと。ホウカ(法科)とも言う。法曹に関する能力養成に係る専門職大学院。最近続々と学生募集を停止している。他専門職大学院と異なり、標準就業年限は3年間であることに注意が必要。
  • キョーショク:教職。1.教職大学院のこと。教員養成に係る専門職大学院。国として増加させる方針にある。教育委員会との関係が何よりも大切。2.教職課程のこと。教育職員免許法に定める教員免許取得のための科目配置であり、文科省へ科目認定を受ける必要もあるため、大学設置基準と相まって大変ややこしい。
  • カケンヒ:科研費。科学研究費補助金のこと。全ての学問分野において、日本学術振興会での申請審査に基づき研究費を配分する制度。研究者番号を持っていない者でも奨励研究に申請できるので、職員でも科研費に申請することは可能。一部基金化されたこともあり、科学研究費助成事業と名前が変わった。採択されると紫色の科研費シールがゲットできるらしい。
  • コーローカケン:厚労科研。厚生労働省科学研究費補助金のこと。厚生労働省が公募する研究費。研究費を補助するという意味では科研費と同じようなものであるが、経費使用について科研費よりも厳しい場合が多い為予算執行には注意が必要。
  • コクダイキョー:国大協。国立大学協会のこと。全ての国立大学法人及び大学共同利用機関法人で構成されている組織であり、「質の高い成果を挙げるための環境作りを行い、もって国立大学法人の振興と我が国の高等教育学術研究の水準の向上及び均衡ある発展に寄与すること」を目的としている・・・らしい。学内LANなどから見られる会員専用ページは各種審議会資料やデータなどが掲載されていてお得感がある。事務局は学術総合センターにあるが、狭い。
  • エーシー:AC。設置計画履行状況等調査(アフターケア)のこと。設置認可等をした大学等に対し、開設後きちんと運営できているかを設置審が書面や面接、実地により確認する。結果は公表されるが、読むとなかなか面白い。

 私の職務経験等に基づきごくごく一部を示した程度に留まっています。もっともっとありそうなので、砕けた感じのギョーカイヨーゴ辞典を作ってみても面白いかもしれませんね(他力本願)。普段何気なく使っている言葉であっても、改めてその意味を考えてみるものたまにもいいものです。