馳浩新文部科学大臣は大学にどのような意見を持っているのか。(BLOG編)

 前回のエントリーに引き続き、馳浩文部科学大臣の大学に対する意見を整理します。今回は、はせ浩 オフィシャルブログ「はせ日記」Powered by Amebaから大学に関係する内容を抽出しました。抽出条件は以下のとおりです。

 上記検索条件から抽出したブログエントリーの中から、大学政策等に関連する箇所を以下に抜粋して示します。(そういえば、馳浩新大臣は国立大学振興議連のメンバーでしたね。)

2015年09月17日

08時00分、成長戦略としての高等教育を考えるPT。
京都大学の椹木哲夫教授と、東京大学の堀井秀之教授よりヒアリング。
大学院の強化がテーマ。
大学内外からの人材を教育、そして新たな学際の研究成果や知的財産を世に問うため。
そのためには、やはり資金獲得と人材交流が、不可欠。
また、博士課程の学生のキャリアパスの開拓も。
そのインセンティブ作りが重要。

2015年08月06日

11時15分、知的財産戦略調査会。
専門人材育成について、山口大学の取り組みの報告をいただく。

2015年08月05日

16時00分、国立大学振議員連盟
運営費交付金や基盤的経費の確保、自己資金確保の弾力性、附属病院の経営支援などなど、予算要望の決議案を取りまとめる。
もちろん、窮状ばかりでなく、プラス面も積極的にアピールすべき、と。
金沢大学の山崎学長にご挨拶。

2015年07月22日

13時30分、文部科学省高等教育局の塩見課長。
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業について。
地方創生と、地元大学との連携。
地域活性化、シンクタンク機能、人材育成機能、仕事を生み出す役割などなど期待は高い。
予算確保の目玉事業でもある。
若年層ばかりでなく、シルバー世代の再教育の場でもあってほしい。

2015年07月02日

16時00分、第二回国立大学振議員連盟
国大協からの窮状報告と、山形大学山口大学からの現状報告、文部科学省高等教育局からの報告あり。
この議連、わかりやすく言えば

  1. 安定的な運営費交付金確保
  2. 寄付税制拡充(税額控除)
  3. 競争的研究費の確保
  4. 附属病院の支援

など、概算要求に向けての要望とりまとめ。
国立大学の学長たちは、あんまり政治家とは接触しない方々なので、こうして国会に集まっていただいて、政治の役割を理解していただきたい。
そのうえで国立大学の窮状をアピールしていただきたい。
金沢大学の山崎学長も、お見えでした。 

2015年04月15日

8時16分、704号室。

高校大学接続改革に関する小委員会。

中教審の安西先生のご高話の後、質疑応答
「すでに各高校で特色ある教育をしている。全国統一の基礎学力テストをする労力に意味があるのか?各学校の中間、期末、年度末テストの評定平均を参考にしていけばいいのでは?」
「もしくは、センター試験を、高校1年生の時から受験可能にすれば、少なくとも3回受験できる」
「大学教育については、田中真紀子ショックをどう払拭していくかだ。少子化時代にこのままでは、大学全入時代。粗製乱造では高等教育の意味がないという指摘は、ある意味本質であったはず。」

2015年02月02日

3時、マンガアニメゲーム議連(通称MANGA議連)与党幹部会。
経済産業省文化庁、外務省、国立国会図書館それぞれから、政策の現状の課題を整理して報告していただく。
「ナショナルデジタルアーカイブの整備」について、文化庁国立国会図書館とでは温度差があることが分かったので、赤池政務官に調整を依頼。
また、国家的な中核施設について、基盤整備の方向性を議論。
麻生政権時代に、国立メディア総合センター建設(117億円)を、政権交代のあおりで、「国立マンガ喫茶」などと民主党政権に揶揄され、構想を断ち切られたという苦い思い出がある。
リベンジ。
今や、クールjapanの重要なコンテンツがこのマンガ・アニメ・ゲームのメディアコンテンツ。
明治大学のマンガ構想とも絡み、産官学で、知恵のひねり出しどころ。

2014年06月29日

午前10時、地場産会館へ。
竹中副知事、北川健康福祉部長と、「第3回救命救急に関する研究会」開催。
・ 県幹部と金大や金沢医科大学幹部との、「救命救急士人材育成」についてのホットラインが必要ですね
・ 能登か、金沢か、全県2台か、導入シナリオがそろそろ必要だね
・ ヘリを要請する際の基準とか、現場の合意を得る作業が必要ですね
などなど、導入を前提の条件整備について意見交換。
何とか早く導入すべき。
富山県に先を越されるな!

2013年11月12日

午前8時には党本部へ。
701号室にて、文部科学部会。
教育再生本部肝入りの、「達成度テスト」について、議論。
発言。
「そもそもは、民主党政権での高校無償化新制度の議論が発端。高校の教育をどうするかの本質論があって、その時に出てきた検討項目の一つが、到達度を測るべきではないかと言うこと。で、出てきたのがテスト。しかし、テストが先走れば、現場の教職員は、また余計な仕事増やしやがってということになりかねない。むしろ、高校教育の実態の多様性に合わせて、校長のリーダーシップで教育の成果を発揮しやすくするための事業を推進するほうが、本来の趣旨ではないか?卒業認定もされず、単位認定もなく、大学入試への資格試験でもない達成度テストでは、現場からすればやる意義が見いだせない。むしろ、スーパーハイスクールやキャリア教育推進体験事業をできるほうが、校長も生徒もやる気を起こす。テストテストの議論で高校教育を矮小化しないほうが良い」と申し上げる。
多様性のある高校レベルの教育力を底上げしようとの趣旨には賛成。
しかし、それが、何回やるかもわからないテストだけでは、負担が増すばかり。
知恵の絞りどころ。
教育力向上のモデル事業や、現状の大学入試センターの機能強化などと合わせ技で、成果評価すべき。

2013年04月20日

8時、教育再生本部、新人材確保法制定部会。
福井大学の取り組みを参考にさせていただく。
教師のインターンシップ制度。
義家政務官によると、「学校の現場のことが、大学にわかるんですかね!」とおっしゃる。
もちろんそうだろう。
学校現場の修羅場を体感している教職員からすれば、大学のぬるま湯は我慢ならない。
けれど、その大学の先生をこそ、学校現場に近づけなければならん。
現場の教職員も、教育理論を学び、学術論文を提出できるくらいにならんといかん。
相互交流のためにも、福井大学方式は、参考とすべき。
そういえば、石川師範塾の新村塾長と電話で話したが、「やっぱり授業力を身につけることと、校務分掌をしっかりやってもらうこと。そのノウハウを若手に伝えたい!」と。
まっこと、その通り。
全国の退職教員は、そのノウハウこそ、教員研修センターに赴いて伝授したらどうだろう。
そういう再雇用の在り方もシステムとして必要だろう。