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距離の近い上司に思う 〜若者を学ぶ大人〜

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日本教育新聞社 - 週刊教育資料

 週刊教育資料には(株)らしさラボ代表取締役の伊庭正康さんによる連載「若手を伸ばせ!ミドルリーダーシップ力アップ」が掲載されています。その中からNo.1274(2013年11月11日号)に掲載された「若者と距離の近い上司になる」を紹介します。

 伊庭氏は、相談を持ち込みやすい「距離の近い上司」になる方法として、以下の点を挙げています。

  1. 彼らの世界に「降りる」こと
  2. 「1ミリの進捗」を褒めること

 1.について、雑談を企て、若者の「考え方」「ライフスタイル」に関心を持ち、共感することが距離を縮める最初のスタートとしています。ただし、留意すべき点として、「意見や考え方が違ったとしても「共感すれど、意見しない」こと」を挙げています。

 2.について、「具体的な進歩を褒める」ことがポイントであり、褒めるべき小さな進歩のことを「1ミリの進歩」と言っています。そのためには、本人の近くに座っている人に当該者の進歩したと思うことを聞くなど、「見る」か「聞く」ことを通じて褒めるべきネタを得るべしとしています。

 この掲載を見て、学内カウンセラーの先生と話したときのことを思い出しました。その先生は引きこもりの若者などのカウンセリングも対応していたのですが、昔の患者さんでガンダムのことしか熱心に話さない者がいたそうです。そのため、全くアニメ関係に詳しくなかった先生はガンダムのことを勉強して、患者との信頼関係を築いたとのことでした。その際に言っていたのは「大人は、本気で若者に向き合うときには、流行など若者のことを学ばないといけない。」ということです。

 少し視点を変えると、大学でも国際化推進などで、様々な国からの留学生が来ています。多様性のあるキャンパスを維持するためには、管理者はその事情を学ばなければなりません。例えば、ムスリムの学生であれば、ハラルフードやラマダンなど、宗教上当たり前のことがあるでしょう。

 多様性に理解を示すとは、その背景・事情を勉強し自ら説明できるようになることだと思っています。ただ単に「理解する」だけではその者の中に意識が留まっており、真に理解したかどうかを自分以外の者が判断できません。「説明できる」ようになることこそが、理解の段階判定に有効だと考えています。

 話がずれました。我以外皆我師という言葉もありますし、他者と接する際にも、その者の背景を学ぶという意識を持って接していきたいなと思っています。