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大分大学の教職大学院設置のニュースに思う

大分大「教職大学院」開設へ…統合10周年 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 またしても大分大学の記事ですが、私は大分大学の関係者ではありません。

 旧大分大と大分医科大が統合した大分大は1日、開学10周年を迎えた。大分市のホテルで開かれた記念式典で、北野正剛学長は、高い専門性を持つ教員を養成する「教職大学院」の開設準備を進めていることを明らかにした。(中略)北野学長はあいさつで、2016年度の開設を目指し、県内初となる教職大学院の設置に向け文部科学省への申請準備を進めていることに触れた。 

 教職大学院は、高度専門職業人養成としての教員養成を目的とした専門職大学院の一種であり、全国に25校存在します。

教職大学院:文部科学省

 現在、教職課程の修士化など教員養成過程に関する議論が中央教育審議会で行われており、その流れも睨んでの教職大学院設置なのでしょうか。教職大学院は県や市の教育委員会との連携が非常に重要になりますが、九州地区には福岡県、長崎県、宮崎県にしか教職大学院がなく、立地的にもニーズがあるのかもしれません。

 また、大分県の教員採用試験は年々倍率が下がっているようです。

来年度の教員採用予定280人 県教委【大分のニュース】- 大分合同新聞

 数年後に大量退職期がきますので、それに合わせた教員の大量採用となると質的な問題の発生が否めません。そうなった場合の質向上策として、教職大学院を活用することは十分に考えられます。このような背景なら、県教委との連携もしやすいかもしれません。

 少し気になるのが、平成24年度教育福祉科学部学校教育課程の卒業生のうち、教員になったのが60%程度だということです。おそらく臨時を含めた数だと思いますが、少し低いな、という印象です。学部ではなく教員養成課程なので、規模感や学生の意識などが教員養成学部と少し違うのかもしれませんが。ストレートマスターではなく現職教員を主対象として教職大学院を設置することも想像できますね。

 専門職大学院と言うと、どうしても法科大学院という悪いイメージがあるかもしれません。しかし、教職大学院は数も少なく、どの大学院も地元教育委員会と連携した教員養成に地道に取り組んでいます。教員養成課程改革の流れの中で、教職員大学院の量的質的規模がどのように確保されていくのか、議論の推移を見守っていきたいと思っています。