大学一般

教特法等改正案が教員免許状更新講習へ与える影響

教育公務員特例法等の一部を改正する法律案:文部科学省 先日閣議決定した教育公務員特例法等の一部を改正する法律案が公表されていました。本件については、すでにid:shinnji28さんが触れておられます。 shinnji28.hatenablog.com 大学が行う課程認定申請に…

国立大学は職員を育てる必要がなかった。

masterpiece0924.hatenablog.com 少し前に、こちらのブログ記事が話題になっていました。書かれていることはわかりますし、ブコメを見ても概ね賛同意見といったところでしょうか。私は、そもそも国立大学は職員を育てる必要がなかったのではないかと思ってい…

まだ間に合う!教員免許状更新講習

平成19年度に教育職員免許法が改正され、平成21年度から授与される教員免許状には10年間の有効期限が付されるとともに、その有効期限を延長するために30時間の教員免許状更新講習の修了が必要となりました。平成20年度以前に授与された教員免許状についても…

職員の成長とは働き方の変容である。

大学設置基準等の一部を改正する省令の公布について(通知):文部科学省 今回の改正は,社会のあらゆる分野で急速な変化が進行する中で,大学及び高等専門学校(以下「大学等」という。)がその使命を十全に果たすためには,その運営についても一層の高度化…

北海道大学の人件費削減に思う。

北海道大学の教員人事に関する方針が話題を呼んでいるようですね。 elm-mori.hatenablog.com id:petite-cerise氏が詳細についてレポートしていますが、基本的には氏が言う通り、一般運営費交付金の削減に係る承継教職員の人件費削減の話でしょうね。 d.haten…

愛校心なんてない。

友人を話している中で、唐突に、何年か前に参加した勉強会で将来の中核となる大学職員の必要な要素として、"愛校心"というワードが頻出したことを思い出しました。私はあまり定量的でない言葉や水準が明らかではない言葉には疑ってかかるタイプなので、当時…

『VIEW21』高校版2016年度8月号は大学関係者も読むべき

VIEW21と言えば幼児教育から大学ひいては教育委員会までを対象をした教育情報誌です(大学版はBetweenと統合しました)。私も大学版は読んでいますが、その他の関係者を対象とした版はあまり読んでいません。ただ、『VIEW21』高校版2016年度8月号は特に質保…

社会における大学生観と大学観のギャップ

先日、職場の友人を食事をしていた際の話です。最近の大学関係の事柄にも話が及び、千葉大学の件など、大学と社会との関係性も改めて考えると多様な論点があるよねと話していました。その時に、ふと思ったのが、世間のイメージと大学の実態に齟齬があるとい…

結局、国立大学の運営費交付金はどう配分されているのか。

国立大交付金100億円、特色競わせ配分 3分類で評価:朝日新聞デジタル 国立大学の収入の3~4割を占める「運営費交付金」の配分が決まり、文部科学省が9日、発表した。2016年度からは、大学を目的別に3分類し、取り組みに応じて交付金の一部約1…

URAシンポジウム「大学の研究経営システムの確立に向けて~経営を担う・支える人材確保にどう取り組むか~」に参加してきました。

文部科学省委託調査研究 URAシンポジウム 大学の研究経営システムの確立に向けて ~経営を担う・支える人材確保にどう取り組むか~:一般向けセミナー:セミナー・イベント:三菱総合研究所1 大学等においてはURA(University Research Administrator)の必…

3つのパブコメが出ています。

大学関係のパブリックコメントが3件でています。中央教育審議会大学分科会大学教育部会の審議が一段楽したので、審議していた3案件についてまとめてパブコメにかけたのでしょうね。なお、これらは行政手続法第39条に定める意見公募手続に則ったものです。 …

「SDについて、あらためて考える-大学行政管理学会の20年とSDのこれから-」に参加してきました。

中部・北陸地区 » Blog Archive » 大学行政管理学会創立20周年記念企画 中部・北陸地区研究会(2/27@愛知大学名古屋校舎)の開催について JUAMは、その開設趣旨からも分かるように、SDの義務化が謳われる以前、SDという用語が確立する以前から、理論的かつ実…

高等教育における教育・学習のリーダーシップとは何か

CiNii 図書 - 高等教育における教育・学習のリーダーシップ 東北大学高等教育開発推進センターが発行したPDブックレット「高等教育における教育・学習のリーダーシップ」を手に取る機会があったので読んだのですが、折に触れて読み返したい良い内容だったの…

だから、評価では物事は良くならない。

※ただの長い愚痴です。 国立大学法人評価委員会(第52回) 議事録:文部科学省 国立大学法人評価委員会の議事録が公表されていました。ざっと読んでいたのですが、「評価者への配慮」とか言っている時点で改善につながる評価とか程遠いよなぁと思いました。 …

学校基本調査DataViewを作りました。

以前、弊BLOGでは相場観を持つことの大切さについて言及しました。つまり、様々なデータが大体どの程度の数値なのかを大まかに理解することですね。大学に限らず、学校教育関係のデータと言えば、指定統計である学校基本調査が真っ先に思い浮かぶところです…

「文科省の言うことを聞かなければ交付金を減らされる」は本当か?

様々な場面でよく聞くのが「文科省の言うことを聞かなければ交付金を減らされる」ということです。これって本当でしょうか。私個人としては、少なくとも国立大学においては都市伝説と同程度の信憑性だと考えてます。 冒頭の文章を二つに分けてみましょう。前…

2015年の大学業界を(いまさら)振り返る

12月は文字通り四六時中働いていたので、今更ではありますが、このタイミングで大学業界の2015年を振り返ります。 新聞記事データベースの検索結果をもとに、大学に関係あるトピックを抽出しました。大学(特に国立大学)全体に関係ありそうなことや個人的に…

日本学術会議新春緊急学術フォーラム「少子化・国際化の中の大学改革」に参加してきました。

http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/222-s-0107.pdf 少子化、国際化、理科離れ、実践的教育の重視論等、わが国の高等教育をめぐって種々の環境変化や動きが顕在化している。一方で、高等教育は人材育成の最終過程であるとともに、大学において行われる研究…

国立大学の学費値上げには反対です。

現行の制度では学費を値上げしてもその分(あるいはその分以上に)運営費交付金が削減されます。つまり、学費を値上げしても、国立大学の教育研究等活動の質向上につながる可能性は極めて低いです。これを考えると、つまり学費値上げが誰の得になるのか、もう…

大学業界のギョーカイヨーゴ

他業界と同じく、大学業界にも様々な業界用語がありますね。特に、省略しているためにカタカナ語に聞こえてしまうようなギョーカイヨーゴもいくつかありますね。パッと思いついた限り、並べてみます。なお、解説部分は私見であり、正しさを保証したものであ…

大学のビジョンは職員には関係ない・・・のか

前回のエントリーはいい感じでメンタルの闇落ち感が出てましたね。読み返すとひどいもんですがエントリー消しは負けだと思うのでそのままで。 東京大学ビジョン2020 | 東京大学 この東京大学の機能転換の理念と具体的方針を、このたび「東京大学ビジョン2020…

第3期中期目標・中期計画ではIRはどのように言及されているのか。

前回に引き続き、各国立大学法人の第3期中期計画(素案)を眺めていきます。今回はIRについてです。今流行のIRについて、第3期中期目標期間における各法人のスタンスを明らかにします。 1.仮説 仮説1:大部分の法人がIR活動に関する中期計画を記載してい…

第3期中期目標・中期計画では職員の能力開発はどのように言及されているのか。

各国立大学の第3期中期目標・中期計画の素案(平成27年6月):文部科学省 国立大学法人の第3期中期目標・中期計画の素案が公表されていました。一部ではニュースになっていました。 全国の国立大学 33校が文系学部などの再編計画 NHKニュース 全国86の…

国立大学事務職員はどの程度学務業務に従事しているのか。

職員と学生の関わりに思う 〜非学務系職員は学生と関われるのか?〜 - 大学職員の書き散らかしBLOG 以前のエントリーのとおり、私は学務系の業務に就いたことがありません。そのため学務系の業務に関する相場観がつかめないことが多いです。また、学生が大学…

国立大学の重点支援枠はどのように選択されたのか。

国立大改革「地域・特色・世界」の3つの枠組みで強みを生かせるか 文部科学省の国立大学改革に向けた新方針「三つの枠組み」で、各大学の選択結果が明らかになった。大学側の”改革意思表明“を手がかりに、文科省は2016年度の概算要求で、国立大運営費交…

FDフォーラム「学習成果をどう評価するか?― 評価課題とルーブリックの開発 ―」に参加してきました。

10月3日開催 第14回関西大学FDフォーラム・大学教育学会課題研究 「学士課程教育における共通教育の質保証」合同企画イべント 「学習成果をどう評価するか?― 評価課題とルーブリックの開発 ―」のお知らせ|関西大学 教育開発支援センター 現在,それぞれ…

Global Debate WISDOM「大学改革 グローバル競争は何をもたらすか」を見ました。(後編)

(前編から続く) 大学入試のあり方について (ピーターサム)アメリカの大学入試においては入試得点が高いだけでは不十分であり、良い学校に行く場合には高得点に加えて自らを差別化することが必要である。大学の文化や入学後の生活など大学が期待している…

Global Debate WISDOM「大学改革 グローバル競争は何をもたらすか」を見ました。(前編)

テーマ詳細 | グローバルディベートWISDOM | NHK グローバル化への対応を迫られている世界の大学。国際競争は大学に何をもたらすのか。誰もが質の高い教育を受けられるために何が求められているのか。大学改革のあり方について、世界のウィズダムが議論する…

RIHE公開セミナー「大学における学習」に参加してきました。その3

(その2から続く) 大学教育改革の変容-政府は大学教育の何を変えたかったのか-(小入羽) 1998年以降の中教審答申や各組織からの提言は、大きく分けて、1998年の21世紀答申から2005年の将来像答申まで、2008年の学士課程答申から2012年の質的転換答申まで…

RIHE公開セミナー「大学における学習」に参加してきました。その2

(その1から続く) 日本の高等教育の量的展開と政策を振り返る-機関レベルの規模 ・範囲の軌跡と政策効果の検証-(村澤) 政策は個々の大学や組織にどのように影響を与えてきたのか。統計分析を用いた研究を行っているが、統計分析はデータ整備や仮説検討に…